顔さんより
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11月8日 土曜日
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吸血鬼は、民話や伝説に登場する存在で、血を吸い栄養源とする、蘇った死人または不死の存在。その存在や力には実態が無いとされる。不当に人々から利益を搾り取る人間なども指す。
吸血鬼の伝承は古くから世界各地で見られ、古代ギリシアのラミアーやエンプーサ、古代バビロニアのアフカル、テッサリアの巫女、ブルーカ（ポルトガル）、ドルド（ドイツ）、東ヨーロッパのヴァンパイア、アラビアのグール、中国のキョンシー、日本の磯女や飛縁魔(ひえんま)等がいる。磯女は日本の九州地方の海辺に出没するという美しい姿をした妖怪だという。
吸血鬼という名称が用いられているが、人間の血を吸う行為は全ての吸血鬼伝承に共通するものではない。
吸血鬼の概念は数千年前から存在していた。メソポタミア、古代イスラエル、古代ギリシア、古代マニプル、古代ローマなどの各文化には、現代の吸血鬼の前身と考えられるような悪魔や精霊が登場する物語が存在した。
世界各地の文化に吸血鬼のような存在が伝承されている一方で、今日の吸血鬼に関する民間伝承は、18世紀初頭、東南ヨーロッパにおいて口承されてきた伝説が記録・出版されて広まったものである。
元来の民間伝承では、吸血鬼が発生する要因は多種多様であった。スラブや中国における伝承では、動物、特に犬や猫に飛び越えられた死体は甦ると言われ恐れられていた。外傷を負った遺体に熱湯をかけていない場合も危険があるとされていた。
ロシアの民間伝承では、吸血鬼は生前魔女だったか、ロシア正教会に反逆した者たちの成れの果てだと言われていた。ドイツでは胞衣を纏ったまま生まれた者は死後ナハツェーラーと成ると言われた。
吸血鬼と思われた人物に対しては心臓に杭が打たれることが最も多かったが、ロシアとドイツ北部では口、セルビア北東部では胃、ドイツと西スラブでは斬首もあった。
ジプシーは埋葬時に鉄の針を遺体の心臓に打ち込み、その上で口の中、目、耳の上、指の間に鋼片を置いた。
遺体に熱湯をかけたり、完全に焼却したりするのも吸血鬼退治として行われた。ルーマニアではニンニクを口の中に入れたり、棺に銃弾を撃ち込む。
現代でも一部の地域では吸血鬼伝説が色濃く残っている。2017年には吸血鬼だと疑われた男性2人が自警団に殺される事件が起き、124人が殺人罪で逮捕された。
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