とにかく革製品の固く絞った布での水拭きは重要です。
夏の場合には汗を、冬の場合にはハンドクリーム等をこの工程によって取り除くことで、汚れの付き具合が全く変わってしまうのです。
靴にしても鞄にしても理屈は同じです。
手入れを怠って結果として生じる革製品の変化をよく言えばアジともいえますが、本質は明らかに劣化です。
劣化とアジは異なります。
それは製品を見れば一目瞭然です。
雰囲気を見れば大切にされてきたのかそうでないのかがはっきりします。
質の高い高級品はおかしな壊れ方はしないですが、限度があります。セカンドハンド市場をみると、どうしてこんなになったのかと首をかしげたくなる個体が多々あります。
手に入れただけで、適切な手入れと修理がなされないとそうなってしまうのです。
SDGsが叫ばれていますが、我々使う側の意識も大切なのです。