ニットとスエットの中間的な生地であるミラノリブのアイテムは私の中ではなくてはならないものです。
手持ちのアイテムですとクルチアーニやザノーネの軽めのアウターが多いですね。
このアイテムが出始めて10年以上と記憶していますが、以前までは比較的高価格帯の商品に限られていました。
見た目の上品さと動きやすさは格別です。運転するときにはマストアイテムです。
そんな中で、毎シーズン必ず観察している新作のユニクロの商品の中に驚きのアイテムがありました。
まず感じたのは生地の高品質さです。
素材は65% 綿、35% ポリエステルということで自然素材の質感を出しながら、洗濯機で簡単に洗える仕様で、洗濯後の乾きが速いのです。この機能性を両立するポリエステルの配合割合がぎりぎりの線を攻めていることがポイントですね。
また袖口のリブと身頃の間は編み地に変化をつけて、着心地を損なわないようにし、つなぎ目である減らし目を身頃とずらすことで肌へのゴロつきを軽減しています。縫製を極力減らしマシンのみで編む工程を極限まで増やしてコスト低減をも狙っているのです。
裾、袖口のリブは編み続きにして一体感のあるデザインにしています。
ウィメンズの製品もあります。
恐らくニットの製造にあたり、重要であるマシン編み機の開発や改良にも関わっているのは容易に想像できますが、スケールメリットがかなり多いのでこの手の開発においては有利ですよね。
素材と縫製に関する技術的アプローチを毎年少しずつ着実に行っていることが製品を見ると良く分かります。
個人的にはこの素材感でM65タイプやモッズコートのようなアウターがあると面白いと思っています。
きっとユニクロならやってくれると思います。唯一のお願いはオーバーサイズのデザインは勘弁ということですw。