最近、意外な発見がありました。
それはクロコダイルやアリゲーターの補色が比較的簡単にかつ安心してできるということです。
補色とは言っても、全体を塗り替えるようなことではなく、以下のような場合です。
①長年手入れしないでカサカサになり色が抜けたクロコやアリゲーターの場合
②符と符の間の革の色が抜けた場合
↑①については当たり前なので省略はしますが、②については例えば財布のように屈曲部付近の革が伸びてしまい、色が抜けたように見える場合があります。これは靴にも言えますね。
実は私のJMウェストン アリゲーター仕様180にもそういった部分がありまして、捕色しようとしました。しかし一般的な靴クリームですと油分が多すぎるのでシミになりやすいというのがありますから躊躇していました。それに爬虫類系の革は有機溶剤過多のクリームで磨きすぎると質感の変化やシミになりやすいのです・・・。
ではクロコダイルやアリゲーターの補色はどれが一番ふさわしいのか?
それは・・・。
コロニルの1909シュプリーム クリームデラックスつまり昔で言うディアマントが最適です。これはかつて有機溶剤を使用しないやさしいクリームでコードバン靴愛用者が当時最も頼りにしていたモノです。
そもそもアリゲーター革は新品時は特にさらっとした質感のこのクリームでないと染みになりやすく、かなり注意なのです。しかしこのクリームが雰囲気を壊さずに適度な補色効果が抜群なのです。
ちなみにウェストンのアリゲーター革のゴールドカラーでこのクリームの色味はタンです。
この靴に合わせてオーダーしたアリゲーターのベルトの該当箇所にも施工しましてかなり満足です。
今後は色抜けしないように定期的に施工する予定です。
ただし、革の状態にもよりますので、一応目立たないところで試し、自己責任にてお願いいたします。そしてシャイニー仕様は避けてください。曇りますから。あくまでもマットやそれに近い仕上げの革に限ります。