3巻も何とか読み終えた。


トルストイ「アンナ・カレーニナ」3巻

個性派地主貴族リョーヴィンとキティの結婚式のくだりは、二人のソワソワ感や、式の当日リョーヴィンのカッターシャツがないというハプニングによる焦りや苛立ち。
教会で新郎新婦を待つ貴族たちの目線や談笑がリアルに描写されて、読んでる自分もそこにいるような感覚になった。

結婚式の幸せと対象的に兄ニコライの死に直面する場面はちょうど、先月の広響定期を聴きに行くため新幹線の車内で読んでたので、
演奏されたリストの「死の舞踏」の旋律が重なり、重苦しい気持ちになった。

一方、アンナ・カレーニナとヴロンスキーは国外に出奔した後、イタリアでのんびり好き放題の時間を過ごして、
息子セリョージャに会いたいがために、なんとモスクワに戻って夫カレーニンの屋敷に強行突入するという相変わらずお騒がせぶりを発揮。
ブロンスキーの領地で暮らすことになるが、ブロンスキーは
アンナ・カレーニナのそんな性格をそろそろ鬱陶しく感じてくる。

みたいな内容だった。
愛とは燃えたら冷めるもので、まぁそうなるよね〜と読みながら思ったけど、昔も今も適度な距離感は大事だと思う。
(独身の私が言うことではないが爆笑


モーツァルトのピアノソナタ集を聴きながら何とか読み終えた。
今月は最終巻である4巻へ。
読みきれるかな。