「アンナ・カレーニナ」は、ずいぶん昔に読みかけて途中で挫折してしまった経験がある。


覚えてるのは、オブロンスキーとリョーヴィンが、

夕食に大皿に盛られた生牡蠣とワインを食べながら会話してるシーンを読んで、

(あ〜生牡蠣食いてえ〜!貴族はええな〜、こんなに生牡蠣食えて)と思ったことと、

あと、キティがスケートをしてるシーンぐらいしか記憶にない。


と云うことは、主人公のアンナ・カレーニナがようやく登場するかしないかのうちに読むのをやめてしまったということだ爆笑


これよりもっと長編を「戦争を平和」は物語の世界にどっぷりハマって読みきったのに、

当時の私は「アンナ・カレーニナ」はちょっと興味のない世界だったのかもしれない。



今回、改めて読んでみた。


最新の訳のようで、現代の言葉に合わせた訳し方!?
のせいか読みやすい。
物語の情景だけでなく、登場人物それぞれの心理や息づかいまで頭に入ってくる。

ようやく1巻を読み終えたけど、
ここまで感じたのは、
青年将校ヴロンスキーはクズで、こんなんに惹かれるアンナ・カレーニナはアホちゃうか?
と思ったり、

夫カレーニンはクソ真面目な高級官僚で私生活は不器用なくせに世間体は気にする。

ヴロンスキーにその気にされて、社交界でチヤホヤされてたのに、アンナの登場により瞬殺でフラレたキティは感受性の強い多感な少女。

オブロンスキーは濃いけど、どこの職場にも一人はいそうな愛されキャラ。
リョーヴィンは濃いキャラ。
(「北の国から」に出てきそうな純朴さもある)
リョーヴィンの兄ニコライはもっと濃いキャラ。

そんな感想だった。


夜な夜なチャイコフスキーとプロコフィエフのヴァイオリン協奏曲を聴きながら、

19世紀後半の帝政ロシアの時代に生きた貴婦人の物語を読んでいくと日常を忘れる。


今月は2巻を読んでいきたい。

(読みきれるかな?爆笑