芥川也寸志さんといえば、

私が幼少の頃、NHK教育テレビの「N響アワー」という番組(現在のEテレ クラシック音楽館の前身?!)で司会をされてた記憶がある。

今回、その芥川也寸志さんのシンフォニーと伊福部昭さんの作品を聴くために手にした。



芥川也寸志
交響曲第1番

伊福部昭
舞踏曲「サロメ」
藤岡幸夫さん指揮で東京シティフィル。

芥川也寸志さんの交響曲第1番は初めて聴いた。
初めて聴く曲は極力解説などは見ないで聴くようにしてるが、私にとってはちょっと重い曲だった。

聴いてると、
日々の仕事に追われて、その重圧に押し潰されそうになる毎日。
くたくたになって深夜に帰宅すると、そのまま倒れこむようにベッドに横になって、
(このまま朝が来なければいいのに)
と思いながら睡眠という現実逃避に。
それでも残酷なまでに朝がやってくるような1楽章。

2楽章は膨大な仕事に立ち向かって行くが、
全てが空回りして最後は仕事で使ってるパソコンがフリーズして自分も机に倒れこむような曲の終わりかた。
3楽章は再び現実逃避になって、終楽章は疲れていようが倒れようが、終わりなきこの日常が続いていくことを現してる。
そんな感じの曲だった。


次に伊福部昭さんの舞踏曲「サロメ」
バレエ音楽を再構成した作品とのこと。
サロメの作品自体、私はあまり詳しくないけど、
あらすじを読むと、
今こんなんしたらワイドショーのリポーターが殺到するような感じの物語。

曲は少し時代を感じるところはあるが、すごくエネルギッシュな曲。
聴いててサロメの舞台を日本に置き換えて想像しながら聴くとしっくりくる感じだった。

藤岡さん指揮、東京シティフィルの演奏も熱い演奏で素晴らしい!
最近はハイドンばかり聴いてたので何だか新鮮だった。