1月20日。

私にとっては今年初のHBGホール


この日聴いた記念演奏会は、
忘れられない記憶として残るだろう。

広響   第427回定期
プロ改組50周年記念演奏会

プログラム
コダーイ:組曲「ハーリ・ヤーノシュ」
バルトーク:歌劇「青ひげ公の城」(演奏会形式)

青ひげ /宮本益光さん
ユディット/石橋栄実さん
吟遊詩人の前口上/山岸玲音さん  
下野さん指揮  広島交響楽団

1曲目のハーリ・ヤーノシュは、何だか懐かしく感じた。
「ウィーンの音楽時計」は、
東京で過ごした小学生時代、朝の登校時に学校のスピーカーからガンガンこの曲が流れてて、
学生時代の吹奏楽コンクールでは他校がこの曲をぶち巧く演奏してたのに驚愕した思い出がある。

久しぶりに全曲通しで聴いたが、
上品な「くしゃみ」から始まり弦楽が素晴らしい前奏曲。
小学校でガンガン流れてたイメージとは全く違うウィーンの音楽時計は、各楽器のコントラストが際立つ。
第3曲「歌」と第5曲「間奏曲」は、ツィンバロンの独特な音色がいかにもハンガリーって感じがして良かった。

休憩時間、ロビーでは
なんと広島県知事と広島市長が会見してた。

休憩をはさんで
バルトークの歌劇「青ひげ公の城」。
この曲は初めて聴く。
聴きながら、
(なんでユディットは青ひげ公なんかに付いて行ったんだろう?)
と素朴な疑問を持った。

部屋は真っ暗で掃除してなくて埃と湿気でカーテン閉めたまま、
ドSでミリオタで、
だけど庭にとりあえず花は植えとく、
しかも広大な土地があって、
さらには歴代の愛した女性をコレクションのように閉じ込めて飾ってるような人に、
普通は恋愛の対象どころか付いていかないような気がするけど。

などと思ってたが、
このオペラの狂気の世界を聴いてるなかで気づいた。

7つの部屋の鍵を通して、人には見せない、あるいは見せられない己れの内面、己れの奥深くに潜む闇の部分をこじ開けられたゆえの狂気。
愛する人の全てを知りたいがために相手の心奥深くまで知ってしまった先にあるもの・・・。

そんなことを考えさせられる曲だった。
 オケが登場人物の心理描写を巧く表現して、石橋栄実さんも宮本益光さんも素晴らしかった。


歴史ある我らが広響のプロ改組50周年記念演奏会。
どんどん飛躍していく広響の演奏をこれからも聴いていきたいと思った。



おまけ画像
日曜日は駅伝あります!