漢方薬の剤形 | こだま堂漢方薬局のブログ

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こんにちは。

こだま堂のの長峯です。

 

9月に入ってから、怒涛の値上げゲッソリ

これからどのくらい値上がりするのか、気になりますね・・・滝汗

 

漢方薬は高いからお値段が気になるところ・・・。

今月から仕入れが値上がりましたので、ゆくゆくはうちも値上げせざるを得ないと思いますが、漢方薬の場合、剤形で効果が全然違うんですね。

 

便秘のご相談で、煎じ薬を飲まれていたお客様ですが、だいぶ調子が良くなり、煎じも1/3に薄めて飲んでいたので、そろそろ面倒くさい煎じ薬じゃなくて、エキス顆粒にすることになったんです。

 

そしたら途端に出なくなっちゃった・・・チーン

 

しかも、「顆粒に変えたら効き目悪くなるだろうな・・・」と予想していたので、エキス顆粒の方が濃くなる(生薬量で)ようにしたのに・・・です。

 

結局、やっぱり煎じが良いということになって、また煎じ薬に戻ることになりました汗

 

その方がお値段も安く済むんですよ、薄くても効くから。

 

あとは、散剤も比較的少量でも効きやすいです。

 

湿を取るとか、気を巡らせる働きをメインにするなら、顆粒より効きますし、場合によっては煎じより効きます。

 

例えば、平胃散は、1日分2g×3回が大人の基準量ですが、まずその量で使うことはほぼありません。

 

1g×3回で十分効きます。

 

ただ、散剤の難点はパサパサして飲みにくいこと・・・かな汗

 

生薬では手に入らない、顆粒しかない方剤もあるので、顆粒が全部ダメってわけではないんだけどね。

 

顆粒の効き目が悪くなる原因は、香りが飛びやすいことと、湯液を均一化するためにキレイに濾してしまうからだそうです。

 

ただの湯液だと、沈殿物や浮遊物など、薬草の澱がもやもやしているので、そのまま乾燥させると、機械が詰まったり、出来上がった顆粒にムラができたりしてしまいます。

 

でも、その澱の中にも薬効成分が含まれているんですよね。

 

ほら、今はコーヒーも豆からがブームじゃないですか。

 

インスタントは簡単だけど、豆から入れたコーヒーはいい香りで美味しいですよね。

 

漢方も煎じるのを楽しんでもらえたらいいな~と思いますひらめき電球

 

あっビックリマーク面倒な方は煎じパックサービスをご利用くださいね~ウインク