こだま堂の長峯です。
7/13は超高齢不妊の勉強会でした。
超高齢・・・というのは、45歳以上の方。
最近は結構多くなっています。
閉経されて数年経ち、薬でも全く卵胞が育たなかった方が、漢方を始めて半年で卵胞が育つようになった症例や、50歳以上の妊娠・出産、また卵子提供や海外での不妊治療を受けた方について、子宮頚がんの円錐切除後の妊娠・出産、流産予防などの漢方でのサポート・・・等々について伺いました
閉経してからの不妊治療スタートは、びっくりしました。(普通の閉経50歳前後の症例と早期閉経の症例)
半年〜っていうのは原始卵胞から主席卵胞に育つまでの期間ですので、なるほど納得ですが、閉経しているのに、そこまで頑張って漢方を飲んだ患者さんがスゴイと思いました。
卵胞が育つか分からない中で半年もマズイ漢方を飲めます(しかも3〜4処方も)
ほとんどの方は挫折しますよね。
努力でどうにかなるわけじゃないけど、この方は努力で授かったんですね。
超高齢妊娠・出産を推奨するわけではありませんが、技術的に可能になってきているので、本当に赤ちゃんを切望している方には、ギリギリまで可能性に賭けたいってことはありますよね。
今回紹介の全ての方が自然妊娠したわけではないけれど、おそらく漢方の力も借りなければ妊娠・出産は出来なかった症例です。
超高齢でも、妊娠中のトラブルもなく、産後もしっかり母乳がでているそうで、相当スゴイと思いますよ
とはいえ、不妊治療クリニックや産婦人科の先生の立場からすると、超高齢妊娠・出産が増えると本当に大変だろうな・・・とも思います。
最新の機材を入れて積極的に難しい不妊に力を入れている先生もいれば、リスク回避を優先して高齢の方は受け付けない先生もいらっしゃいます。
40歳以上の初産は受け付けない産科もありますしね。
医学的に可能だから・・・と言っても、安全は保障できないですから。
でも海外で卵子や精子の提供、代理出産ができるなら、渡航してでも・・・って方がこれからもっと増えてくるので、日本も徐々に認めざるを得ないのではということでした。
漢方が出来ること・・・は、その人がもつ生命力をサポートすることだけです。
血流を良くするとか、補腎をして老化防止するとか、元気をつけるとか、その組み合わせです。
簡単なようだけど、これは薬の治療ではできませんよね。
結果的に上手くいく人もいれば、そうでない人もいるけど、漢方は体質改善や老化防止、栄養的な役割もあるので、将来の健康貯金になるのが良いところです。
ただ、とにかく漢方を飲む量が多いので、結構予算がないと難しそうだな・・・というところと、脾虚で胃腸が弱く、たくさんの漢方を飲めない人は厳しそうだな・・・と思いました。
不妊治療もお金かかるから、漢方までお金かけられない方も多いですもんね。
妊娠・出産で終わりじゃなくて、育てるにもお金かかるし、老後資金も必要ですし・・・。
そう考えると、いろんな面で難しい・・・ですね。
だけど漢方の可能性については大変参考になった勉強会でした。