こんにちは。
こだま堂の長峯です。
ストレスは病気の原因・・・っていうのは何となく分かると思うんですが、どうしてストレスで病気になるのか・・・はよく分からない方がほとんどだと思います。
今日は、ストレスがどうして不妊に影響するのか・・・を説明しましょう
ストレスがかかると・・・ストレスホルモン「コルチゾール」が副腎皮質から分泌されます。
コルチゾールは血糖値を上げる働きがありますが、これはストレスから逃げるためのエネルギー源なんですね。
ただ、現代人のストレスは走って逃げられるものじゃないので、出っぱなし・・・になってしまうことが多いです。
コルチゾールが出っぱなしになってしまうと・・・
★アロマターゼを誘導する
アロマターゼはアンドロゲンからエストロゲン(女性ホルモン)を作る酵素です。エストロゲンが過剰に産生されると、FSH(卵巣刺激ホルモン)が分泌されなくなります。FSHが分泌されなくなると、卵胞が育ちません。卵胞が育たないと排卵もしないし、黄体もできません。
つまり、ホルモンバランスが崩れ、月経周期がおかしくなってしまいます。
※不妊治療で使うフェマーラはアロマターゼ阻害薬です。FSHを増やすために用います。
★甲状腺機能が低下する
甲状腺ホルモンはT4とT3があるのですが、T3の方が活性が強いです。コルチゾールが多すぎると、T4からT3への変換が妨げられ、甲状腺機能が低下します。
甲状腺ホルモンは着床や胎児の発育に関わる重要なホルモンなんですよね。
★幸福神経伝達物質が減少
ドパミンやセロトニンなど多幸感や意欲に関わる神経伝達物質が減ってしまいます。ドパミンはプロラクチンを抑制しているので、ドパミンが減ってしまうと高プロラクチン血症になってしまいます。
高プロラクチンになると・・・排卵障害が起こって、無排卵になりますよね。
あと、性欲も低下しますので、夫婦でタイミングをとるのも苦痛になってしまいますし、治療へのモチベーションも低下します。
ストレスがどのように不妊へ影響を与えるのか・・・なんとなくイメージわかりますかね~
ここでは不妊関連しか紹介していませんが、もちろんストレスは他にもいろんな病気・体調に影響を与えます。ホントにストレスってコワイんです
ちなみにストレスが無い状態・・・を勘違いしている方が多いのですが、ストレスが無い状態は「毎日楽しくハッピー」な状態です。
仕事をしていないからストレスがないとか、別に嫌なヤツもいないし、定時で帰れるし、ストレスになることはないよ~ってことじゃなくて、「楽しいこともない=ストレスがある」ということ。
それとストレスに強くなる栄養が取れているかも大事です。ストレスが多い人はその分ビタミン・ミネラルを消費しているし、不足するとストレスに弱くなります。
さて、あなたのストレス度合いはいかがですか
赤ちゃんを望んでいるのにできない・・・のもストレスかもしれません。ストレスを感じることがあるならば、そのストレスを上回る楽しいことを増やしてくださいね。
ストレスに強くなる体作り、サポート致しますので、ご相談くださいね