こんにちは。
こだま堂の長峯です。
先月、さくらももこさんがお亡くなりになりました.
私は漫画やエッセイをよく読んでいて、とっても楽しませてもらっていたので、こんな若くして亡くなるなんて、本当に残念で悲しいです。
エッセイでは、健康に気を付けていらっしゃったり、いろいろな民間療法もお好きのようでしたので、きっとガンになられても何かやっていたのかなと思ったのですが、結局それがメディアには興味のモトというか、そんなことやっていたから、若いのに亡くなったんだというような趣旨の記事があって、ホントに不快に思いました。
エビデンスがある標準治療に勝るものはナイ民間療法をやるなんて愚かしいといったところでしょうか
うちにもガンのご相談の方はいらっしゃいますが、すべての方が標準治療を受けられています。(もしくは受けられていた方です)
もし、病院に一切行かずに、漢方や健康食品だけでガンを消したいって言う人がいたら、「今すぐ病院行け~」って言いますよ。
なんで代替療法を希望されるか・・・というと、
①標準治療をやっているが、効果がない、又はイマイチ
②副作用が強すぎて標準治療が続けられない
③末期で治療方法がない
④標準治療が終わって、経過観察中で再発が不安
といった理由です。
代替療法を選ぶ人を馬鹿にする方々、分かりますかこの気持ち。
本当に頭に来ます。
が、もちろん、なんだかバカ高い効くんだか効かないんだかの治療を勧めている悪徳業者にはもっと頭にきますので、悪いけど一緒にしないでくれって感じです。
私が、ガンの方に漢方や健康食品をオススメするときのアドバイスですが、
①標準治療をやっているが、効果がない、又はイマイチ
→抗ガン系漢方と言われるものを病院の治療と一緒に試してみて、効かないなら止めて、他の方法に変える。
効かないのに続けても、お金と時間の無駄だから。(1ヶ月を目安。効果がある方は、検査ですぐ分かります)
ただし、抗ガン目的ではなくて、体力のサポートのためのものなら、すぐに効かなくてもしばらく続けてもらいたいです。(効いてなかったと思ってやめると急激に体力が落ちる場合がある)
②副作用が強すぎて標準治療が続けられない
→肝機能を良くしたり、造血を助ける漢方を併用して、標準治療が出来るようにサポートします。せっかく治療効果があるなら、他の治療に変えるよりも、どうにか続けられるようにした方が絶対イイです。
③末期で治療方法がない
→体力保持をベースに、患者さんが納得できる方法をオススメします。抗ガン系漢方を使う場合、状態をチェックしてくれる主治医がいた方がいいのですが、病院の治療をしていない患者さんは通院を断られちゃうことが多いです。
怠さや食欲の改善を重視して、少しでも長く元気を維持できるようにアドバイスしています。
④標準治療が終わって、経過観察中で再発が不安
→腫瘍マーカーが上がるなら、抗ガン系漢方をオススメしますが、それ以外は治療後の回復を重視しています。
手術や放射線治療で傷んだ部分の修復を促進したり、治療で貧血になったなら造血を助けたり、胃腸が弱くなったなら、胃腸を良くするなどです。
正直、ガンをやっつける作用は、現代医学の治療の方が断然優れています。遺伝子検査で合う抗がん剤を調べたり、高度先進医療など、治療は一つじゃないのですから、現代医学の治療を優先すべきです。
でもね、現代医学の治療が全てでもないと思います。
漢方を飲んだら、血液検査の数値が改善して、中止していた抗がん剤治療ができるようになったとか、腫瘍マーカーの数値が下がったとか、ガンの進行が止まったという方もいらっしゃいます。
流石に末期ガンが漢方だけで消えたという症例は経験していませんけど、医師の予想よりも長く元気な状態を維持されている方はいます。
それに、現代医学が全て派の方々は、水戸黄門の印籠のように「エビデンスがぁ」って言うけど、数年後に統計取ったら、結局イイんだか、悪いんだか微妙・・・って、薬や治療も結構あるじゃないですか。
だから、民間療法や代替療法をやっている人を馬鹿にしないで欲しいです
ただ、患者さんも勉強しないとだまされたり、ムダにお金や時間を費やしてしまうことがあると思います。ネットで調べるのも良いんだけど、知識が無いと正しい情報を取捨選択できませんからね。
私も全ては分からないけど、分かる範囲では公正な説明を心がけたいと思ってます。