こんにちは
こだま堂の長峯です。
昨日は漢方の勉強会だったので、早く閉めてしまってすみませんでした。
時間があったので、ゆっくり各駅で座っていったら、府中から新宿まで1時間もかかるんですね
結局、会場の恵比寿に着いたのがギリギリになってしまいました
さて、昨日は慢性閉塞性肺疾患COPDの勉強会でした。
COPDと言えば・・・タバコ
タバコ吸ってる方・・・老後に苦しみたくなかったら、今すぐ止めましょう
(患者さんのうち、90%はタバコが原因です
)
そして、残念ながら、COPDになってしまった方・・・漢方がありますよ
どうぞ覚えておいてね
①まだほとんど自覚症状がない方
階段を上がると息切れがしやすいなど・・・肺が衰えないようにサポートします。
肺の気を強くする補気薬・・・例えば、玉屏風散や衛益顆粒、納気作用のある冬虫夏草もオススメです。
②症状が出てきている方
呼吸が苦しくなって、咳が出やすい、痰がでる(透明で粘性)、そろそろ酸素補充が必要な時期。
上記の処方プラス蘇子降気湯、平喘顆粒などで、肺気が通るのを助けます。少し弱くなりますが参蘇飲も良いです。参蘇飲は保険適応もありますが、漢方に詳しい医師でないと知らないだろうな・・・。
咳がひどいときや痰が黄色くなった時にすぐ対応できるよう、麻杏甘石湯を常備しましょう。
そして、風邪を引かないように
③増悪時
激しい咳、呼吸困難、黄色や緑の粘性の痰が出ます。
日本の漢方では対応しきれないので、病院へ中国だと生薬の注射剤を使うそうです。
以上、勉強会の一部です。
もちろん、吸入薬など病院の治療は併用します。でも病院の薬は、症状を楽にしたり、多少進行を抑制するだけです。
漢方も完治は出来ないですが、肺の気を強くする、老化を予防する、感染症のリスクを減らす・・・身体の強化が出来ます
先生の症例)
在宅酸素療法をやっている患者さん(初診は70代)、毎年冬場に増悪して、年2回くらい入院する状況。衛益顆粒、冬虫夏草、地竜、常備薬に麻杏甘石湯を使っています。
ここで・・・え~と、がっかりするかもしれませんが、冬場に増悪して入院をしなくなるまで3年、在宅酸素療法をしなくなるのに10年かかっています。でも今は80代で、10年前より調子がイイってすごくないですか
って、酸素止められたのすごすぎですよ。
地竜を飲んでいるのは、活血させて心臓に負担をかけないようにするため。右心室の力が弱くなると、肺に水が溜まりやすくなるので、予防です。
ちなみにうちの薬局の症例)
酸素吸入はしていませんが、家から駅までの1キロほどの距離が歩けなくなっていました。
途中変えてますが、人参養栄湯、丹参、六神丸、オイスター、田七などを使っています。駅まで普通に買い物も行けますし、犬の散歩や旅行も楽しんでいらっしゃいます。相談に来た当初は在宅酸素療法をやるかどうか・・・というところでしたが、まだ使ってません。漢方を始めて、もう6年くらいかな
正直、COPDの方って、漢方が続かないケースがほとんどです。だって、すぐに楽になるわけじゃないし、治るわけじゃないから。
実は、上記の方もこちらの方もそうですが、奥様に、「毎日きちっと続けなさいよ」と、漢方を飲んでるかどうか監視されてるんですね
だから何年も続けられてるんです。
そのおかげで元気でいられるんだから・・・本当に奥様には頭が上がらないですよ
元気でいられる・・・それは毎日の積み重ねです。3年もかかるのかぁ~って思う方、3年前からやってれば、今頃もっと元気じゃないの
そして、世の旦那様方ぁ~奥様を大切にしましょうねぇ~
そうしないと・・・老後の命にかかわりますよぉ~