うちの薬局では、開局以来、ずっと皮ナシ桃仁を使っているのですが、1社しか取り扱いが無く、普通の桃仁より手に入りにくいし、原価も高いので、どうしようかなぁ~と思っていました。
皮のあるなし・・・ってピンとこないと思いますが、アーモンドの茶色い薄皮をイメージしてもらうと分かりやすいかな
暗い写真ですみませんが、こんな感じです。
皮に含まれる成分が、桃仁の活血作用を阻害するらしいので、古典では皮ナシを使う・・・ということになっています。
でもなぁ~生薬、どんどん高くなってるし、節約したい・・・という経理上の悩みも。
みんな皮あり桃仁使ってるし、昔の人の噂程度なんじゃないのかな・・・なんて思うし。
じゃあ、皮あり、皮ナシで、比べてみようと思って、桂枝茯苓丸料を作ってみることにしました
それで出来上がりです(桃仁以外は全て同じものを使用)
全然色が違いますよね~、どっちがどっちだと思います
答えは、左の濃い方が皮ナシです
作ってみて、本当に意外でした。
皮つきの方が、皮の成分も何か出てきそうなのに、皮ナシの方が色も味も濃いんです。
しかも、皮ありの方は、味が薄いのに皮の変な渋みがあって、比べると飲みにくい感じです。
昔の人が言う、「桃仁は皮を取って使わないとならない・・・」というのは、本当に意味があることなんですね
なので、やっぱり皮ナシ桃仁を使うことにしました。
漢方は奥が深いですねぇ~