アトピー性皮膚炎 | こだま堂漢方薬局のブログ

こだま堂漢方薬局のブログ

東京都多摩市・府中市にある漢方専門薬局です。
漢方・健康の話題を中心にブログを書いていきます。
ぜひ遊びに来てね!

アトピー性皮膚炎・・・は、病態が複雑で、難しいご病気です。


とにかくかゆみが辛いわけですから、少しでも早く効果を出してあげないと、継続する気もなくなってしまうので、一発勝負というか、初回の処方でいかに効果を出してあげるか・・・というところで、ちょっと緊張します汗


いくら漢方が体質改善・・・って言っても、効き目が出るまでに半年かかりますよ~じゃ、その間かゆみ我慢するしかないの!?って感じですよねガーン


最近処方した方で、著効した症例がありますので、ご紹介しますひらめき電球


早く効いてくれると私も嬉しいですニコニコ




症例1)


20代男性 子供の頃、食物アレルギーをキッカケに発症。

肌質は乾燥ぎみで、赤黒くくすんだ感じ。ステロイド軟膏が減らせない。一部角質化して皮膚が盛り上がっている。


こちらの方は、じゅくじゅくした湿疹はあまりなく、全体的に赤く炎症を起こして、皮膚が薄くなっている状態でした。


ご家族に無理やりはてなマーク連れてこられたような感じだったので、漢方、飲めるかなぁ・・・と、ちょっと心配でしたガーン


でも、効き目が分かれば、頑張って継続してくれるだろうと思って、まず煎じ薬をオススメしました。


が、ご本人は粉の方がイイ・・・とのことだったので、仕方なく(?)エキス細粒の黄連解毒湯を半月分用意しました。


仕方なく・・・と言うのは、黄連解毒湯は炎症をとる働きは優れているものの、若干乾燥させやすいので、乾燥肌の彼には一長一短あるなぁ・・・と思ったんですよね。


というわけで、いろいろ余計な心配をしながら出したのですが、全く無駄な心配でしたひらめき電球


半月飲んで、かゆみが落ち着いてきて、ゾウの皮膚のようになっていたところも縮小して、ステロイドを塗る回数も少し減らせたとのことですビックリマーク


やる気になってくれたみたいで、一安心でしたニコニコ


しかし、ずっと黄連解毒湯で続けるかは微妙なところなので、様子を見て変更していくことになると思います。




症例2)


妊婦さんのアトピー。

妊娠中なので、ステロイドは使いたくない。体温が高くなっているせいか、モーレツなかゆみで、不眠になり、それがさらにストレスで悪化・・・という悪循環でした。


こちらの方は、漢方治療は経験済みとのことでしたので、余裕をもってご紹介できたのですが、はじめに温清飲を半月分処方して、イマイチ・・・。


妊娠中だからと言って、やっぱり補血剤は余計だな・・・と思って、清熱薬の白虎湯に変更したところ、すぐに効いて夜眠れるようになったそうですビックリマーク


眠れるようになる・・・って、当たり前のことだから、今まで本当に辛かったでしょうね。


2回目の処方で効いてくれてよかったですあせる


そのまま継続していて、もうすぐ赤ちゃんが生まれる予定です。


ちなみにこちらの方、トマトが大好きで毎日食べていたそうで、ケイシー療法によるナス科植物摂取の禁止もお伝えしたら、すごくびっくりされていました。



2例とも早く効いた症例ではありますが、完全にキレイに治るにはおそらく年単位でかかるかもわかりません。


少しでも早く良くなるように、こちらも頑張っていきたいと思いますビックリマーク