週に3回人工透析を受けている患者さんのご相談。
透析を受けているとは言っても、20%くらいは腎臓が機能しているので、お小水は出ているのですが、1日に2回しか出なくて、むくんでしまうのだそうです。
透析の時間も長くなってしまい、4時間くらいかかるので、どうにかなりませんか?というご相談でした。
尿の出を良くする・・・と言えば、「五苓散」が有名ですが・・・さて、桂皮はどうだろう・・・?と思いました。
冷えていなければ桂皮は入れない方が良い・・・とあります。そうなると「五」じゃなくて「四」になりますが・・・。
局方で薬局製剤として認められた方剤は、「五苓散」と「四苓湯」があり、散と湯ではまったくの別物。
散ならば不溶性成分も含まれますが、湯液では水溶性成分は含まれません。
はてさて・・・利水なら「散」の方が優れているだろうけどなぁ・・・と思い、特別に「四苓散」を作って差し上げました。
10日程過ぎたところで、「お小水が4回出るようになりました」とお電話くださいました
こちらの方は、他にも「瓊玉膏」(けいぎょくこう)も飲んでいらっしゃるのですが、それに関しては、「疲れ難くなった」とおっしゃっていました。(透析をした日に寝込むことが減ったそうです)
透析はスゴイ技術ですが、やっぱりもともと持った身体の機能ははるかに優秀です。20%の腎機能でも大事に大事に持ちこたえなきゃいけませんからね
透析自体をしなくて済むように回復させる・・・・のは、難しいですが、透析に伴う諸症状には漢方が有効な場合もありますので、お試しになってはいかがでしょうか?