寝汗・・・って、みなさん病気として考えることは無いかもしれません。
特に気にしない人も多いようですね。
漢方では「盗汗」（とうかん）と言い、あまり良い状態の体質ではありません。
体質的には「虚証」の人が多く、寝汗をほっておくと、どんどん気力＆体液が失われて虚していきます。
ひどい寝汗の方の症例です。
近所で工事が始まってから、それが非常にストレスになっていて、心療内科に行っている。
疲れやすい、不眠、胃腸が弱い、風邪を引きやすい、そして寝汗がとにかくひどいんだそう。（昼はかかない）
１晩で４，５回着替えないと絞れるくらいにビショビショになってしまい、よく眠れないし、心配だということでした。
こちらの方は、「補陰」「補気」の漢方（瓊玉膏、生脈宝、補中益気湯、六味丸・・・）や、自律神経に関係する臓器「肝」の調子を整える漢方薬（柴胡桂枝湯、抑肝散・・・）などを併用して服用してもらっていましたが、最終的に「六味丸＋柴胡桂枝乾姜湯」にしたら、急激に良くなりました。（３ヶ月後くらい）
補陰の治療を時間をかけてしっかりやったのも良かったのしれませんが、こちらの方は、飲み忘れもほとんど無く、ホントに一生懸命に漢方の治療をやってくださったので、良くなったんだと思います
寝汗だけでなく、初めて相談にいらしたときは、全然元気も無かったのが、今ではとても元気になってくださったので、こちらも嬉しく思いました。（心療内科も終了
）
一応ご本人がまだ心配だということなので、まだ漢方を続けていますが、あんなにひどかったのに、半年後の現在は全く寝汗がでていないそうです。
寝汗・・・って病院に行っても特に相手にしてもらえないことも多いのですが・・・気になる方は漢方薬をお試しください
ほっといたらダメですよ