こんにちは。
kodamaです。
すごく心温まるけど、『あ~、いい本だった・・。』だけでは終わらせない、すてきな本だったので、
ご紹介しますね。
この物語は、主人公と福の神という2人の視点から書かれているというのが、ちょっとユニークです。
主人公は、普通のサラリーマン。
でも、父親の突然の他界で、小さな本屋を継ぐことになる。
サラリーマンから、事業主へ。
いろんなことを期待しながら、本屋を始める。
でも、今まで知らなかった、考えなくてもよかった問題にぶつかり始める・・。
・・と、こんな感じで話は続いていくのですが、
福の神というのは、ある一定の条件を満たした人にだけ憑き、その人を成功に導くお手伝いをするのです。
傍から見ていると見ていると、福の神がついているどころか、
むしろ、問題ばかり起きているように見える。
本人もあれこれと悩み続ける。。
いろんな壁にぶつかるたびに、
自分は何を仕事としたいのか?
単なる本屋をしたいのか?
何を提供していきたいのか?ということを考える。
そこで段々と『自分の使命』というのを、感じ始める・・・。
私はこの物語を読みながら、『私の使命は何なのだろう・・。』『こんなふうに使命がみつかっていいなぁ。。』なんて思ったりしてました。
でも確かに、使命って、どこかから突然降って湧いてくるわけでも、
神様から突然何か言い渡されるわけでもなくて、
自分で悩みながら、チャレンジしながら、どんな状況でも『これをやりたい!』とじわじわと
実感するのかな・・と思いました。
私は、昔からちょっと答えを急ぎすぎるところがあって、
「答えはなんだ?」とすぐに思ってしまいます。
いろんな大学生の方ともお話をしていて、結構そんなふうに考えてしまう人も少なくはないかなと思っています。
でも、こういう使命って、誰かから言い渡されるものなんかじゃなくて、
「やっぱりこれなのかな・・」と、じわじわと思うものなのかなと、思いました。
いま現在で、自分の使命がまだまだ形として見えていないということは、
私自身、まだまだチャレンジが足りてないな・・ということがわかりました。
やってないから、いいも悪いもわからない。
このぬくぬくとした環境に、ちょっと胡坐をかいていました・・。
ちょっとぼちぼちアクティブに攻めていこうかと思う今日この頃。。
本の中で、印象に残った言葉を2つ。
『新しい場所に所属するには必ず試験をクリアしなければいけません。・・・そのことは、小さいころから
知っているはずなのに、知らないふりをしてしまう。もしくは、試験なんか受けずにすんなりといけないかなぁ・・なんて思ってしまう。』
・・・確かになぁ。。 と、ちょっとしみじみと読んでしまいました。
なにもおきていない毎日というのは、それはなんというか、傍目にはうまくいっているように見えるけど、
言い換えれば、何も起きていないというのは、何もチャレンジしてないことと同じだし、そこで止まったままという可能性も非常に大きい。
ある意味、うまくいっている状態ではないのだと思う。
やっぱり、チャレンジは大事です!!
そして、もうひとつ。
『秀三(主人公)は、成功とは必ずしも自分の思い描いたとおりの形でやって来るわけではないということを知りました。
そう、もっともっと劇的な形で自分に訪れるように人生というのはプロデュースされているんだということをしったのです。』
これもかなり響きました。
実は、主人公は、本屋さんも独自のやり方で、熱いファンも獲得し、わりとうまくいくようになったのです。
そう、そんな中で、本当に思いがけないビッグチャンスを手にし、とある企画をやることになりました。
しかも、自分がとても尊敬している人のイベント。
・・なんとしても成功させたい!
そう思って、準備も万端にし、仲のいいお客さんにもしっかりと告知をする。
・・・でも前々からしっかりと準備をして臨んだにも関わらず、思うように集客できない。
せっかくのチャンス、しかも、最も尊敬する人のイベント。
こんなにいいお客さんもいっぱいいるにもかかわらず、もう無理だ・・と判断せざるをえなかったその気持ち。
これは、成功とはま逆の、失敗。
自分が思い描いた成功ではなかった。
・・そう、でもそれから思いがけないことが次々と起こり始める。
主人公がどうしても達成したかったことはできなかったけど、
違う形で予想もしなかったことが起こっていく。
そういうストーリーを読んでいて、
人生って、そうなのかもな・・と思ってしまいました。
いくら稼げるようになりたいとか、
こんなおうちにすみたいとか、
こんな生活がしたいとか、
リアルに描いてそれを目指しても、
それがすべて叶ったとして、それで本当に幸せなのかどうかはわからないし、
きっと全くその通りになる確率のほうが少ないとは思う。
でも、きっと違う形で、うれしいことや幸せなことが起こるんじゃないかと思います。
それって、すごく素敵なことだな・・と。
でも、そういう幸せなことは、自分でチャレンジして、悩んで、行動したからこそ得られること。
「どこかに落ちてないかな~」と思っても、残念ながら、それは落ちてない(笑)。
挑戦することは、傷つくことでもあり、辛いことでもあり、予想しなかったことが次々と起こることなんだと思う。
でもだからこそ、予想もしないようなビッグプレゼントも手にすることができるのだとも思う。
どちらも何もない私は
明らかに行動不足。
まだまだ見知らぬ世界をもっと見てみたい!と強く思う。
・・・ということで、この本は、かなりよかったです。
私の価値観とも非常に近くて、かなり感情移入してしまいました(笑)。
深い本です。。
オススメです。
- 「福」に憑かれた男 人生を豊かに変える3つの習慣/喜多川 泰
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・・・プロデュース、やりたいなぁ。。