気象系5+1。会話文のみ。これ軸です。
J禁、P禁、ご本人様筆頭に各種関係全て当方とは無関係ですのでご理解よろしくお願い致します。

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「……はやく寝ろって言っただろうが。」
「こんな夜中にひとりで出てかれたら気になる。」
「なんもないよ。お子様ははやく寝ろ。何時だと思ってるんだ。」
「オレもう10歳だよ。子供扱いしないで。」
「俺からすれば10歳はまだ赤ん坊だよ。」
「サトシは何歳なの?」
「さあなあ。早々に数えるのやめたからなあ。」
「子供の時?」
「お前よりは上だったよ、ずっとな。」
「なんでやめたの。」
「面倒になったから。」
「ふうん。」
「さ、お喋りはおしまい。寝ろ。」
「一緒に寝てよ。」
「やっぱ子供じゃん。」
「違う!サトシが勝手にいなくなんないように見張ってんの!」
「なんないよ。俺んちここだし。」
「でも出てったじゃん。」
「……。もっと大きくなったらわかるよ。」
「ほんとに?」
「本当に。ほら、部屋帰れって。」
「……本読んで。」
「お前途中で寝ちゃうじゃん。」
「読んで。」
「しょうがねえなあ。何がいいんだ?」
「ぼくをさがしに。」
「渋いな。」
「しぶい?」
「その年で自分探しははやくねえ?大人の醍醐味じゃねえ?」
「わかんない。」
「だよな。じゃあお前の部屋行くか。」
「ううん。サトシの部屋で寝る。」
「なんでだよ。」
「サトシのベッドで寝たいから。」
「俺にジュンのベッドは小さいんだけど?」
「なんでオレのとこ行くの?一緒に寝ればいいじゃん。」
「狭い。」
「あったかいよ。」
「そりゃそうなんだけど。」
「サトシと寝る。」
「……俺がいないの寂しかったの?」
「別にそんなんじゃないし。」
「じゃあ別でいいよな。」
「やだって言ってるじゃん!」
「理由を絡めてプレゼンして。」
「えっ、ぷれぜん?てなに?」
「こういう良い事がありますよって説明すること?って聞いた気がする。」
「良い事……。」
「ジュンと寝ると俺に良い事があるの?」
「……あったかいです。」
「うん、それから?」
「オレが朝ちゃんと起きます。」
「ほお、それはいいな。他には?」
「……。」
「どうした?もうない?」
「……寝てるサトシが……。」
「うん。」
「泣いてても涙を拭いてあげられます。」
「!」
「何が悲しいのか知らないけど、でも、オレがいるからね。大丈夫だからね。」
「……そっか。」
「だから一緒に寝よう?」
「うん。」
「ほんと!?」
「うん。」
「やった!はやく行こうっ。」
「分かったから引っ張るなよ。興奮してたら寝れないぞ。」
(気付かれてたんだなあ……気を付けないと。コイツを拠り所にしたらこの先きっとひとりでいられなくなる……。)
「サトシっ止まってないで行こうってば。」
「はいはい。」

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