おはようございます、京やの勝也です。

 

この春も

男性の袴の着付けを

お手伝いさせて頂いきました。

 

さて、ある角帯を仕入れると

図式の「帯結びの説明書」が入っています。

帯結びの方法が2種類。

「貝の口」と「袴下」とあります。

 

「貝の口」は問題ないのですが

「袴下」とあるのは

図を見ると

「片ばさみ」別名「浪人結び」です。

 

これは間違いです。

 

「片ばさみ」で袴をつけると

腰板の下の段が出来ませんので

袴の後ろが上がらず

格好よく決まりません。

しかも

両脇から挟んだ帯先が見えてしまいます。

 

袴下の結びは「一文字」です。

下の写真は、着付けをさせて頂いた

A様のご厚意により撮影させていただきました。

ありがとうございます!

 

一文字結びです。
ここに袴の前紐を掛けると

 
こうなります。

 


 
そして仕上がりです。

腰板の下に段が出来ますので

角帯の上にしっかりとおさまり

ヘラがなくても後ろが落ちることがありません。

 

袴は後ろを上げることで

前が下がり足に近づき

歩行時に足が袴の内側に引っかからないようになります。

 

袴の着付けは「一文字結び」とセットで

様式美と機能性を両立させるものなのです。

 

先日も茶席で

片ばさみに袴姿を多く見かけました。

本当に残念…。

 

袴下には「一文字結び」で

美しくお出掛けください。

 

 

 

 

小平「染と呉服京や」のホームページ

東京小平の着物専門店
http://kimono-kyouya.com

 

 

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