おはようございます、京やの勝也です。

 

何度目かになりますが

「小紋」と「江戸小紋」について書きたいと思います。


まず、「小紋」の定義から。
一般的に「小紋」というジャンルは、
白生地を染めた「染物」の中では
最もカジュアルなものです。

↑これだけ大きな模様でも小紋。


 
カジュアルと言いましても、

小紋の下の格の着物として

紬や木綿・ウールもありますので

比較的「よそ行き」な感じがあると思います。


仕立上がりを見ると

模様が上を向いたり下を向いたりしています。
縫い目で模様は合いません。


「家紋」は基本的には入れません。

ただ、私の茶道の先生は飛び柄の無地っぽい小紋に

刺繍紋を入れて楽しんでいましたので、

TPOをわきまえて遊ぶのも面白いと思います。


さて

「江戸小紋」はどうでしょうか。
ここでは遠目に無地に見える、

鮫小紋や行儀・角通し・万筋などについてお話します。


江戸小紋の「小紋」はジャンルではなく、
「小さい紋様」という意味です。


ここがポイントだと思うのですが

ジャンルは「小紋」ではなく、

独立して「江戸小紋」というジャンルと

考えるのがよいと思います。


 

 

武士の正装である

「裃(かみしも)」が起源なので、

「色無地」と同格か色無地に準じる格があります。

当然、家紋を入れることもでき、
袋帯を合わせて正装にもなります。


もう一つ。

模様が大きい江戸小紋もあります。、
これは江戸小紋の技法を使って染められた

町人向けのお洒落物が起源ですので、

一般的な「小紋」のジャンルに近づくわけです。


少し分かりにくい部分ですが、

「江戸小紋」の魅力を引き出すために、

「小紋」というジャンルとは

分けて扱うことをおすすめ致します。

 

 

小平「染と呉服京や」のホームページ

東京小平の着物専門店
http://kimono-kyouya.com

 

 

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