温かい「わた」の話 | 染と呉服 京やの覚え書き

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染と呉服京やの三代目、猪上勝也と嫁のブログです。

おはようございます、京やの勝也です。

 

寒いので
温かい「わた」の話です。

昔、受験勉強をしていた頃、
祖母が私の部屋着の背中に
真綿を入れた薄い座布団のような
背あてを縫い付けてくれました。
温かかったです。

「真綿(まわた)」は絹です。
軽くて保温力もある

最高の「綿(わた)」です。

「綿(わた)」は素材ではなく

「状態」を表しますが、

「真」がつくのは絹です。

「木綿(もめん)」は歴史的に後発なので

植物を表す「木」がつきますね。

綿入れ半纏(はんてん)を仕立てるときに、

真綿を入れるか

木綿綿(もめんわた)を入れるか

迷うところです。

真綿は軽くてよいのですが、

繊維が細いため裏地から出てくることがあります。

木綿綿はその心配はないのですが

真綿に比べると若干重たいですね。


「化繊綿(かせんわた)」もあるのですが
どうしても

「天然素材」に心が惹かれます。

 


「温かさ」のこだわりどころです。

 

 

 

 

 

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http://kimono-kyouya.com

 

 

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