おはようございます、京やの勝也です。
小紋や紬、染め帯などで
何の花か、何の植物かわからない
模様があります。
日本古来の花?
西洋の花?
花と葉っぱが合っていなかったり
何故か蔓が伸びていたり…。
図案描きや模様師さんの間違いでしょうか?
実は
これは意図的に特定できないように
している場合が多いのです。
花はその花の季節を演出しますが、
お召しになる季節を限定してしまうこともあります。
小紋や紬、染め帯などは
季節感を出すものだけではなく、
季節感の無いものもコーディネートには便利です。
また、図案化することで実在しない花を描くことは
今に始まったことではありません。
有名な意匠に、戦国時代の「辻が花」がありますね。
八重桜と藤を混ぜ合わせたような植物は
実在しないがゆえに美しいとされました。
意図的な図案はバランスよく美しいものです。
たま~に、
「間違っているだけかも…」という図案も見かけますが…。
そこはご自分の感性でしっかりと見極めましょう!
職人さんの遊び心やセンスも伝わってきますよ。
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