おはようございます、京やの勝也です。
いわゆる「贅沢禁止令」では、
高価な技法の着物が対象で、
一番目立つ技法が「絞り」だったようです。
現代でも七五三などで使われています。
(総鹿の子のお祝い着)
特に「鹿の子絞り」「匹田(ひった)絞り」は
表地には使いにくくなりました。
そこで登場したのが、「摺(す)り匹田」です。
絞りの模様を「型染め」で再現したものです。
絞り特有の凹凸はありませんが
匹田模様ではあります
型紙を補強するために馬の尾を使ったため、
その名も「馬尾摺匹田」。
「ばびずりびった」と読みます。
音が面白いので覚えていますが、
役に立ったことはありません…。私事ですが…。
そこまでして絞りの(様にみえる)染めが
着たかったのですね!
この「贅沢禁止令」は
江戸時代を通して何回も出されています。
裏を返せばなかなか守られなかったということでしょう。
とは言え、お膝元の江戸と、遠く離れた
京・大阪とでは事情が少し違いますが、
現在でも影響がしっかりと残っています。
続きはまた明日。
小平「染と呉服京や」のホームページ
東京小平の着物専門店
http://kimono-kyouya.com
ポチッと押して頂けると嬉しいです。