おはようございます、京やの勝也です。

 

牡丹の花は中国・唐の時代から

「百花の王」として格付けされます。

 

高貴で華やか、そして豪華でめでたい

まさに皇帝にふさわしい花というわけです。

ただ、中国で「国花」となったことはないそうです。

 

格が高い花としては

根源的な信仰の基である

「太陽」に見立てられた「黄色い菊」がありますね。

 

どちらも日本に伝えられて

菊は天皇家、牡丹は関白家の近衛家の

紋章となりました。

 

着物や帯の文様にも

牡丹は使われていますが

「大きな牡丹」や「牡丹のみ」の文様は

振袖や留袖では見掛けるものの

少ないように思います。

 

これは「牡丹」のイメージに

他の要素が見え隠れしてしまうからかもしれません。

 

例えば

「牡丹」と並び称される「百獣の王・獅子」。

「唐獅子牡丹」の組み合わせは

「獅子は牡丹が好きで、牡丹は荒ぶる獅子を

鎮めることができる」という故事による

たいへん格調高く良い模様です。

唐獅子牡丹模様の黒留袖は

普通の奥様にも人気があったそうです。

しかしながら

高倉健さんの映画がヒットしてから

任侠的な強さや勇ましさが

牡丹の中にもイメージされてしまい

今に至っているようです。

 

かわいそうな牡丹…。

 

でも健さんはかっこいいです。

 

 

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