おはようございます、京やの勝也です。

 

今年の桜は雨のおかげで長く咲いていますね。

今日は桜の家紋について。

 

日本の家紋の種類は

紋帳の厚さを見てもわかるように

大変な数になります。


格が高い公家の家紋から

武家の家紋。

名字を表す家紋や

縁起のよい家紋などなど…。


草や木、花の家紋も多い中で

「桜の家紋」の種類は

日本人におけるその人気に比べると

少ないといえるかもしれません。

 

 

家紋の始まりは

平安貴族の牛車の目印といわれますが
植物系の家紋の多くは

中国の影響を受けて

平安時代に中国で縁起が良いとされたものが中心です。


後に武家が好んだ子孫繁栄を願う

蔦のように切っても切っても伸びるものや

踏んでも枯れない雑草系の家紋が加わります。

 


桜のイメージとしては

「春の美しさ」はもちろんですが

やはり

「潔く散る」「もののあわれ」でしょうか。


家系を守ることを第一とし

先祖から子孫へ代々繋げていく家紋と

桜のイメージは相反していて

使いにくい植物だったのかも知れません。

 

裏を返すと

数少ない桜の家紋をお持ちの家は

独自の価値観や確固たる美意識を持たれた

ご先祖様がいらしたわけです。


素晴らしいことだと思います。

 

 

小平「染と呉服京や」のホームページ

東京小平の着物専門店
http://kimono-kyouya.com

 

 

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