おはようございます、京やの勝也です。
卒業式、入学式の季節。
美しい着物姿、袴姿は
花を見るようにホッと致します。
今日は着物の話ではなく
この季節話題に上る「君が代」についてです。
明治以降の
国歌としての君が代につきましては
様々な経験・お立場・お考えがあると思いますが、
私見ですが、
あえて歴史を紐解いて考えてみたいと思います。
意外と知られていないのが
この歌詞はの元は「平安時代の和歌」です。
しかも「詠み人知らず」。
元歌は「君が代は~」ではなく
「我が君は」ではじまり、後は同じです。
「君」の意味は決して一つではなく
「大切な人」と解釈できるそうです。
詠み人が、この歌を贈った相手が
大切な「君」ということです。
そう考えると
「皇統を称える歌」
だけでなく
「自分の主人を称える家臣の歌」
「恋人に贈ったラブソング」
「生まれたばかりの子供に贈った親心の歌」
などなど、広がりますね。
法整備されると趣がなくなり残念ですが
「詠み人の心」は
人それぞれ自由でよいのではないかと思うのです。
1000年前の大らかで知的な平安の歌です。
君が代を知ることで
日本の言葉の文化の素晴らしさにも
思いを馳せることができるのではと
思っております。
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