おはようございます、京やの勝也です。
新しい品も
洗張や染め替えをした品も
仕立て上がると
袖や衽(おくみ)、袖に
「躾糸(しつけいと)」が付いてきます。
仕立て上がりの
型崩れを防ぐための糸です。
手で切ることができる糸ですが
乱暴に取ると生地を傷めることもありますので
ゆったりした気持ちで取りたいものです。
さて「躾糸」には
取ってはいけない糸もあります。
「ぐし躾」と呼ばれる「飾り躾」です。
黒留袖などいわゆる「良い着物」の
衿や袖口、裾にする細かい躾縫いです。
手で取ろうとは思えない細かさですが、
間違って取ろうとする方もありますので
最近は念のため
お客様に説明させて頂いております。
この「ぐし躾」
「ぐしじつけ」と読むのでしょうが
正直言って言いにくいです。
私は祖母から「ぐしびつけ」と教わりました。
「し」と「ひ」の入れ替わりはよくありますね。
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