おはようございます、京やの勝也です。

 

「高貴な色」といえば「紫」です。
聖徳太子の冠位十二階でも

最高位は濃紫、第二位は薄紫ですね。


 

陰陽五行と色は非常に関係があり

「紫」も意味があります。

四方四季に「色」を配置して
北・冬・玄(くろ)
東・春・青
南・夏・朱(あか)
西・秋・白
となります。
「青春」や「北原白秋」はこの組合せからです。

北は「陰」の極まるところ。
南は「陽」の極まるところ。

陰の「玄(くろ)」と陽の「朱(あか)」を混ぜ合わせた

「陰陽和合」の色が「紫」。

中国の紫禁城や京都御所の紫宸殿など

権力の中枢を表す色です。

 

 

ところが

玄(くろ)と朱(あか)を合わせても紫にはなりませんね。

実際、本家の中国でも制度上は紫が最高位でも

「皇帝にふさわしい美しい色」とはいかず、太陽の色、

土の色の「黄色」を皇帝の色にしていました。


これを変えたのが、地中海の貝で染められた

ローマ帝国の貝紫、「帝王紫」です。

シルクロードを経てようやく皇帝にふさわしい「紫」が現れて

名実共に最高位に君臨する色になった訳です。

 

日本にはその後、中国からその知識が輸入され

聖徳太子に繋がっていきます。

 

日本では貝ではなく紫根染が一般的です。

植物大国の日本らしいですね。

 

「紫」を上品に着こなしている方

素敵ですね!

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