着物と漢方医学 | 染と呉服 京やの覚え書き

染と呉服 京やの覚え書き

染と呉服京やの三代目、猪上勝也と嫁のブログです。

おはようございます、京やの勝也です。

 

着物の形についてはこれまでにも

書いているのですが、復習のつもりで。

 

着物の特徴の一つは「前で深く重ねる」

ところでしょう。


これは

日本人を含めた農耕民族の

体質に関係があります。


よく言われることですが

狩猟民族は

栄養価が高い肉を主食にしてきたため

短い腸でも十分なので胴が短く足が長い。

これが欧米人。


反対に

穀物から栄養を残さず吸収したい農耕民族は

腸が長いために胴長の体型になります。


この「長い腸」が

お腹の冷えの原因になりやすいわけです。

 

漢方医学の健康管理のもとは

「お腹を冷やさないこと」だそうです。


お腹を冷やさないように

肌着、襦袢、着物と重ねてきると

お腹部分は6枚の布が温めてくれます。


中国を中心に広がった漢方医学ですが

文化大革命以降は周辺の国に残されるばかりです。


民族衣装として似ている日本やブータンは

こうした共通の医学思想で繋がっているわけですね。

 

とは言いましても

浴衣(寝巻き)で着崩れせずに朝まで眠るのは

至難の業でございます…。


やはり、腹巻が一番でしょうかね。

◆「感染症予防と営業について」掲載◆

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