おはようございます、京やの勝也です。
着物の形についてはこれまでにも
書いているのですが、復習のつもりで。
着物の特徴の一つは「前で深く重ねる」
ところでしょう。
これは
日本人を含めた農耕民族の
体質に関係があります。
よく言われることですが
狩猟民族は
栄養価が高い肉を主食にしてきたため
短い腸でも十分なので胴が短く足が長い。
これが欧米人。
反対に
穀物から栄養を残さず吸収したい農耕民族は
腸が長いために胴長の体型になります。
この「長い腸」が
お腹の冷えの原因になりやすいわけです。
漢方医学の健康管理のもとは
「お腹を冷やさないこと」だそうです。
お腹を冷やさないように
肌着、襦袢、着物と重ねてきると
お腹部分は6枚の布が温めてくれます。
中国を中心に広がった漢方医学ですが
文化大革命以降は周辺の国に残されるばかりです。
民族衣装として似ている日本やブータンは
こうした共通の医学思想で繋がっているわけですね。
とは言いましても
浴衣(寝巻き)で着崩れせずに朝まで眠るのは
至難の業でございます…。
やはり、腹巻が一番でしょうかね。
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