おはようございます、京やの勝也です。

 

織りも染も共通の

仕立て方についてです。


この九寸帯の仕立て方で

多いのが「名古屋仕立」です。


太鼓部分と

腹の模様の間で三角をつくり、

身体に巻きつける部分は半分に

折った状態に仕立てます。


この仕立て方が

ご自分の体型や好みに合わせて

調整できる九寸帯の利点です。
 

先ずは帯芯。

大きいお太鼓を好まれるのであれば

張りのある硬めの帯芯を。

 

また、少しでも柔らかい方がよければ

薄い芯を、というように選べます。


寸法では

最近の標準は

太鼓が八寸二分、前がその半分ですが、

大柄の方でしたら八寸四分の四寸三分にしたり

後ろ八寸で前四寸二分を好まれる方も

いらっしゃいます。

お好みの寸法を探すのも楽しみの一つですね。


もう一つ九寸帯の仕立てで

「前開き」「お染め」「袋名古屋」などと呼ばれる

前を折らずに通しで仕立てる方法があります。

 

一重太鼓ではありますが

前にボリュームが出て

袋帯のような雰囲気になります。

前をずらして広く結ぶこともできます。

この仕立てですと収納しやすいという

メリットもあります。


袋帯との違いは

準礼装以下という絶妙な「格」。

 

そして

お好みで帯幅などの寸法を

仕立てで調整できるのが

九寸帯の特徴でありメリットです。


初心者から上級者まで

それぞれに対応してくれる九寸帯。


織っている機屋さんが

どんどん減っている現状ですが

九寸帯の面白さは、専門店として

伝えていきたいと思っております。

 

 

 

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東京小平の着物専門店
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