日は1日1日と過ぎていきました。スーホが心を込めて世話したおかげで子馬は、すくすくと育ちました。体は雪のように白くキリッと引きしまって誰でも思わず見とれるほどでした。
ある晩のこと眠っていたスーホはハッと目を覚ましました。けたたましい馬の鳴き声と羊の騒ぎ声が聞こえます。すぐは跳ね起きると外に飛び出し羊の囲いのそばに駆けつけました見ると大きな狼が羊に飛びかかろうとしています。そしてわかい白馬が狼の前に立ちふさがって必死にふせいでいました。スーホはおおかみを追い払って白馬のそばに駆け寄りました。白馬は体中汗びっしょりでした。きっとずいぶん長い間狼と


戦っていたのでしょう。スーホは汗まみれになった白馬の体を撫でながら兄弟に言うように話しかけました


『よくやってくれたね白馬本当にありがとうこれから先どんな時でも僕はお前と一緒だよ』
月日は飛ぶように過ぎていきました。