月の魅力を古代文字から探る | 古代文字で、心の源泉を耕す

古代文字で、心の源泉を耕す

文字の持つ力を心の奥から探ります




先日「スーパームーンだ!」と

大騒ぎしていたのに

今日の月はもう

かなり小さくなっていましたね。

でも、やっぱり月は綺麗ね。

たまには真面目に

古代文字の「月」のお話を。

「月」の文字には、あかるいという状態だけではなくて、感覚としての明快さ、1本筋の通っている様子もこの文字には含まれています。

また、人に見えないものを見分ける力のことも「月」の力として古代では認識されていたようです。

月…その灯りは「ともしび」とも呼ばれ、「ともしび~灯」には「道しるべ」という意味もあります。

道しるべとは、人をその一筋の明かりだけで導く存在です。

ということは【月】は

物事の道理を自分なりに解釈し、
人の道しるべとなる先駆者としての資質を生まれながらにして持っている。
放つ灯りは人を導き、漆黒の闇の中で唯一頼りとなる
なくてはならない存在

なのです。

道しるべ…ということは、本来はリーダーとしての資質がおありなのです。

ご自分の放つ月光のパワー…太陽とは違ったミステリアスで神聖なその光の強さを無限に生かせる文字です。

そして「月」にはもう1つ…月(にくづき・にく)…という意味もあります。

古代の昔は肉は貴重なもので、一気に食べるのではなく、イザというときのために生ものを干したり漬けこんだり保存したそうです。

それは、自分で食べるのではなく、「生きるために分ける」のです。

まず父が有り、母が有り…守るべく、ともに生きるべき人々がそこにいます。その人が有り続けるために…まずは何より「守る」ことが先決になります。

守ることができる人は、それなりの「力」を持っています。そしてその力を分けて、生きる時間を長く共有するのです。

場所を守る

仲を守る

空間を守る

規律を守る

気を守る

…どの守るにしても、その方の中にきちんとしたルールや時間の観念があってこそ、この人なら守ってくれる、大丈夫という確信と安心感を周りの人に与えることができる…守ることができる人は、その中の空気感を壊さず、だれもが安心していられる場所を作ることができる人なのです。

グループの大勢の中に「月」の文字が付く方がいらっしゃる…それはその仲間が安心して結束できることを意味することなのではないか…と私は思います。

生きるための糧である「肉」を共にいただく…それをもらえる、ともに食べられる…守られていると頭の奥で認識した人は、安心してその場をもっと盛り上げようと立ち上がります。そう、安心感の循環が起こるのです。

「月」の文字は、食べる肉の意味もありますが、その奥には「守る」という土台気質を持ち、そのチームが存在することにOKを出してくれるという意味合いもあるのではないかと、私は思うのです。