【文字】良いと悪いは同居する | 古代文字で、心の源泉を耕す

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「良い」「悪い」ということについて、ふっと考えていました。


これって本当に対儀になっているのかしら、と。



言葉について考えるときは…まずは古代文字に変換。その奥の信義に聞いてみます。



「良」の古代文字は


…長い袋の上下に流し口をつけて、穀物などをいれて、その量をはか器の形。風箱留実(ふうそうりゅうじつ)といううつわの形で、穀物に風を送っても籾殻を取り去り、実だけを残す道具とする。


穀物のよしあしを分けて、よいものを選び出す道具であることから、「よい、まこと」の意となる(常用字解・白川静)


現代の「唐箕(とうみ)」の元になったものですね。


現代の唐箕はコチラ

http://www.tanbo-kubota.co.jp/tool/tool14.html




唐箕の上から、黄金色の稲穂から大切に収穫した、籾殻付きのお米を入れる。1粒も残さぬよう…丁寧に。



そこから風の力を借りて、玄米などの重いものと、籾殻や藁などの軽いものとに分ける。


分けたあとも、軽いものとして選別されたものは…「悪いもの」とは一概には言えません。


確かにお米を精製して納めるときには、昔は塵1つ入れないよに心を使っていましたが、分けたあとのものも、肥料や土に混ぜて、次の実りのためにリユースしていました。



自分の信念の中にある、様々な「思い」。


1日人は6万ものことを思考する。


その中にはあなたを育てるもの、生かすもの、癒すものもありますが、それ以外のものに苦しめられ、悩まされ、七転八倒のもがきを味わい…。



しかし、良いも悪いももともとは、今まで生きてきた自分の思考のプロファイルに沿って「良い・悪い」と分けているだけで、意外に思考には罪はないのかも…と思うのです。


思考は、ただ流れるだけ。



悪いと思われるものも、なんだか気になっていつもつまづいてしまうことがフッと浮かんでも、未来のために、リユースしてあげよう。


でも


ぐるぐるしてもいい。



そのぐるぐるのもとも、必ず笑顔のもとになります。


そう思うと、良いも悪いもあっていい…区別するのではなく、同居するものなのね…古代文字で「良」を見て、そう思うのでした。



ちなみに…古代文字の「良」はこんな感じの漢字。


さらにちなみに…唐箕の「箕」って、縁起がいいものなのですね!

http://kyoto-brand.com/columns/090113.html



今日も良い1日を。


良い