あの日、日本縦断の失敗裏話 | 古代 眞琴のブログ

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宮古島が大好き、徳之島が大好き、南の島が大好きなシンガーソングライターです。趣味はトライアスロン、健康は、笑顔につながります。歌を歌ってスーパー爺さんへ!

30年前の日本縦断 裏話

30年前の今日8月20日は、留萌 黄金岬で縦断初の休日を楽しみ、心をリフレッシュ!
だから、残っている写真もこんなやつです。

この写真は、当時の事務所の専務にえらく怒られましたね。
「お前は、この縦断の企画の中で遊んでいるのか!」と。
別に遊んでふざけているわけじゃなく、単にカッコつけただけだったのに、いや~怒られました。

それに、日記には、書けなかった裏話があります。
それは、前の日の留萌市内のキャンペーンから始まりました。

事務所から紹介をされた岩崎さんという方に、留萌駅前で待ち合わせをしました。
その岩崎さんに連れられて、市内のお店をレコードを持ち歩きながらのキャンペーンでした。
どの店も形は、とても丁寧なんですが、空気感はやはりどこかの売れない歌手がやって来た。
しかし岩崎さんの紹介だからしょうがない。といった態度でしたね。

歌い始めても、BGM的な流れだったように思い出します。
天塩でもそうだったように「にいちゃん、演歌は歌わないの?」です。

4~5軒まわったことを覚えていますが、最後の方は、お酒を飲まされ、心も折れ始めていました。
キャンペーンのやり方自体もこれでは演歌でしょ!と。
心の中で、うんざりしていたように思い出します。
事務所への不満は、募るばかり、『こんなんで売れるわけ無いだろ!』と。

本来なら日本テレビのズームイン朝が追っかけてくれることになっていたのに、日本航空の航空事故で流れは、変わっていました。

飲みました。
言われるままに!
そして、付き合ってくれた岩崎さんに多大な迷惑をおかけしたと思います。

朝、気がつくと岩崎さんのご自宅の二階に泊めていただいていました。
マネージャーの牧人が、僕の横で青ざめていました。
「どうした?」の答えに、昨夜、酔っ払って、このお宅にお邪魔したとき、下の厨房の洗面台を壊した。と言うのです。
僕には、全く覚えがありませんでした。
また、岩崎さんのご自宅が寿司屋さんか料理屋さんだったことは、なんとか覚えていますが、そのご自宅に招待されたことさえ僕は、覚えていません。
それほどに酒を飲んでしまっていました。

恐る恐る下に二人で降りてみると、厨房の真ん中辺りある洗面台のようなものがグチャグチャに壊れていました。
もう声も出ませんでした。
マネージャーの牧人にその流れを恐る恐る聞いたとき、「僕が酔って壊しました」と言い切ります。しかし、僕にはこのお宅にお邪魔したこともわからずにいるので、何も言えません。
「本当は、俺が壊したんじゃない?」の質問にも「僕が壊したんです」と牧人は言います。

あれから30年。
この記憶は、あまりに鮮明ではありません。
ただ、お世話になった岩崎さんには、ただただお詫びするしかありませんでした。
あれから30年、岩崎さんにはお会いしていません。お元気ならもう一度お会いしてお詫びしたいと思っています。

あの日の朝、岩崎さんに深くお詫びして黄金岬に移動するのですが、本当は、心も体もボロボロで、無理やり休日にした覚えがあります。

黄金岬の海を見ながら、落ち込んだ心を癒した思い出。
遠い家族のことやこれからの不安と向き合っていた一日を思い出します。
当時の日記には書けませんでしたね。

しかし、心の悲劇は、これが始まりでした。