ある縁からこの本が俺の元に訪れた。「ひでぼー天使の詩(てんしのうた)」
文・橋本理加 絵・葉 祥明 明窓出版
「ひでぼー」は生まれた時から耳も聞こえない、声もだせない、立つことも歩くことも、食べることも出来ない、出来ないだらけの短い人生を送った少年。
お母さんの理加さんは不眠不休でひでぼーと8年10カ月を一緒に生きたと言う。
「毎日が辛く、なぜ自分は生かされているのだろうと、自問自答する毎日でした。」とあとがきに書かれている。
「しかしすべては、愛と優しさを学ぶための神様からのプレゼントなのだと信じた」とあとがきは続く。
ひでぼーの人生は、8年10か月だった。
しかし、彼が残したもの、いや、僕らに生きる者たちに伝えようとしたメッセージの大きさ、思いは、僕らが忘れていた何かを感じさせてくれる。
今、本当に生きている者たちが、ひとつになり心から愛と優しさを考えなければならない時が、来ていると思う。
何からか?
その事の答えを導いてくれるのが、「ひでぼー」かもしれない。
最後にひとつ。
ひでぼーの夢は、平和で競いあったり、争ったりすることのない、優しい世界。神様が僕にささやく。
『平和の中に生きよ』と。
本当の幸せは、お金でなく物でもなく、信じる真心だ!と。
みなさん是非、読んでみてください。
心が元気になりますよ。