名前やラベルのカラーリングからして『機動戦士ガンダム』の黒い三連星が連想されるお酒ですね。
裏ラベルの所信を語ったとおぼしき文言もなんだかガンダム的。
でも、本来『三連星』という名前はオリオン座の中心にある3つの星(トライスター)のことを指すんですがね。日本では住吉三神と同一視され、海の神様とも航海の神様とも和歌の神様とも伝わるもの。
「いざ、針路をとれ!」という言葉が住吉三神への航海安全祈願なら……それは深読みしすぎか。でも、モチーフからいろいろと想像を膨らませたほうが作品はもっと楽しくなると僕は思うわけです。
まぁ、読みは「さんれんせい」なので違うかもしれませんがね。住吉三神に関わるなら読みは「みづらぼし」で然るべきですし。
あとどうでもいいかもですが「黒い三連星」も本来は囲碁の布石が元ネタらしいです。
では、余談も過ぎましたので飲んでみましょう。
フレッシュな甘味のなかに若干セメダ●ン含んだ複雑な味わいが広がってきます。杏仁豆腐的というか……いや、トロピカルフルーツ的というか。愛山にも近いけど、愛山よりビビット感はなく余韻はスッキリしていて落ち着いているというか。他のお酒では見ない味だなぁ。しいて挙げるなら『鈿女』に近いかも。 酸味も特徴的で、体の奥に入り込むようなベクトルで酸が伸びているというか。白いヤツ『白老』のようなビームライフル的に直線の酸味ではなく、まるでドムのホバリングによる軌道を彷彿とさせるというか。なんか癖になる酸味です。
これはなんとも個性的だなぁ。今までにない味わい。でも癖になりそうな感じで……
近江の日本酒はなんか僕にとってツボらしい。もうちょっと踏み込んでみようかな。