​息子(中高一貫校に通学する、高1)とその母の、家庭学習記録です。
学校と同じスピードなので、公立より1年ほど先取りしています。

 
前回の話はこちら
 
それにしても、算数と理科ができないのはまだ納得するが、なぜ、ただの暗記科目である社会までできないのだろう?
それに算数や理科も、家でやる分には理解し正答できているものも、テストでは解けない。なぜ?

この疑問に対する回答は、小5の終わり頃に理科の先生からもたらされた。
 
『口頭で私(理科の先生)が質問すると正答できるのに、小テストでは、まるで書けてない。だとすると、授業の内容が理解できないのではなく、長く硬い文章が苦手で、自力で読み込めないのだろう。国語か社会が苦手でしょう?』
 
国語だけは得意だったが、最近、難しくなった論説文ができていない。
算数で大事なところにアンダーラインを引けないのも、大事なところを読み飛ばしていて、どこが大事かわからないから引けなかったのか。
社会は長くて硬い文章でしか出題されないし、グノーブルでは理科も小5から長めの文章で出題されていた。
問題を読めてないって、そりゃどの科目も永久に解けないやつでは?
とにかく、受験では問題文を早く正確に読み解とかないと、話にならない。
 
国語の先生に相談した。
すると、「物語文は飛ばし読みでも、文意を捉えられて正答できるが、論説文はきっちり読まないと文意を正確に捕まえることができないので、『絶対に間違えないで』と本人に伝えて論説文の問題集をやらせてください」と言われた。
 

グノーブルをあきらめた娘は、予定より遅れて、小6の4月に日能研に転塾した。

時間に余裕ができたので、論説文の問題集はじっくり取り組み、1度で100点を取るように学習し、並行して毎朝の速読を始めた。

この頃は計算ミスも多く、3月くらいから、なんとも今更ながらだが「2桁の100マス計算」も始めていた。

こちらは2、3週間ほど、息子と競争する形にして、楽しんで取り組めるよう心がけた。

5月は転塾で気が抜けたのか勉強せず、6月は気を取り直して勉強し、結局、これらの成果が出たのは秋ごろであった。


堅苦しい文章に抵抗感がなくなり、読むのが苦でなくなったため勉強に対する抵抗感も薄れ、つまらない計算ミスは減り、アンダーラインを引けるようになった。

そして、地理は暗記そのものが不十分で、算数や理科の難しい問題はやはり解けないのもわかった笑い泣き

だが、それでいい。

志望校の入試問題の6割を取れたら、苦手科目は充分だから。(地理は日能研の社会の先生に協力してもらって、しっかり暗記し直した。感謝しかない。)


幼かった娘には、このように、訳の分からない出来事が多く(問題読めないとかアタマに入らないのって論外だと思う)、辛かった。

結果的に、日能研平均偏差値で4科目50、2科目54であった。

進学先は50前半偏差値の学校だ。

最後の四谷大塚模試で4科目54だったので、妥当だろう。

振り返ると、グノでの先取りと、読み書きそろばんという基本の強化の2点がなければ、彼女のポテンシャル的には偏差値50を超えるなどあり得なかったと思う。低レベルな話だが。

 
娘も息子と同様に天声人語の音読をしたのだが、娘の場合は速読(音読)と要約に力を入れた。
早口言葉のように読んで手本を示し、娘が読むときは、手拍子とハイ!ハイ!いいよ〜!と掛け声をかけて、必ずなんの話よ?と要約させた。
うまく早口言葉ができず、私が噛んでしまうと娘も吹き出し、場が和んだのも良かった。
下剋上算数と共に、受験の日まで続けた。

音読は、国語が苦手でも得意でもおすすめする。