中元、盂蘭盆 | 三国志のお話し

中元、盂蘭盆

お中元、お盆、これらの行事の語意について、ちょっと考察してみたいと思います。


【三元】
道教の経典に「正月十五日を上元とする。七月の望を中元とする。十月の望を下元とする。
昏方から翌朝まで太乙を祠る。今の人がこの日、燈を観ずるのはこの故である。」とある。

【盂蘭盆】
『翻訳名義集』に、「盂蘭盆は西域の語で、倒懸という意味である。盆は食べ物を貯る器で、
これに百味をならべ、それを三尊にたてまつり、大衆の恩光を仰ぎ、倒懸の窘急を救うのである」とある。
『盂蘭盆経』に、「目連の母は死んで餓鬼の中に生まれた。仏が目連に次のようにいった。
これを救うには十方の衆僧の力を借りなければならない、七月十五日になれば、いろいろな違った
味の五種の果を用意し、これを盆に入れて十方の大徳に供養せよ 云々」とある。


***『倭漢三才図会』から引用***


日本では上・中・下元のうち中元だけが入ってきた。


六盆・燈籠・京都の大文火・盂盆斎の蓮飯

これらは、みな【元】【盂蘭盆】に基づいた行事である。


日本で言う所のお盆のお供えは、目連の古事から来てるっぽいですね。
親しい間の人に贈り物をして、その無事を確かめるといった感じでしょうか。


蓮飯を亡くなった父母の霊前に供えるのは、目連の古事そのものですね。


なお盂蘭盆の字義については、詮索しても意味がない。
これは梵語の当て字と考えて問題無いんじゃないでしょうか。