京都で行われた学会の最後の報告です。

フラクショナルレーザーは、非常に強いレーザーを全顔に面状に当てるのではなく、画鋲の先くらいの大きさを1cm四方に50~100個程度照射していく方法です。レーザー光が当たっている部分とわざと当たっていない部分をつくることでダウンタイムを短くしながら、何回か照射するとで強い効果を出していく治療方法です。フラクショナルレーザーは以前から使用されており、特に新しい治療方法ではありません。フラクショナルレーザーにはablative(アブレイティブ)とnon-ablative(ノンアブレイティブ)があり、アブレイティブフラクショナルレーザーはレーザーとしての威力が強いため効果も高い反面ダウンタイムも長くなります。以前われわれも アブレイティブフラクショナルレーザーを使用していました。効果は高い反面、ダウンタイムが長く(出力にもよりますが・・・)社会生活を送りながらの継続が難しいゲストが時折いました。

そこで治療効果を出すまでの回数が増えても、社会生活に支障がなく受けられる治療としてノンアブレイティブフラクショナルレーザーとしてLUX1540XDを使い始めました。この機器は、他のフラクショナルレーザーとは少し違う点があり、その特徴を生かした私たちの治療方法の発表をしてきました。最近のフラクショナルレーザーは照射する時の密度や照射時間、照射エネルギーをタッチパネルで簡単に変更できます。ただこの機器は一見そういった最新のイメージとは異なり、照射エネルギー以外は変えられません。ただこの照射密度の変更ができないことで、様々な照射方法が可能な一方でダウンタイムを少なくできます。ダウンタイムを重視する私たちとしては非常に重宝している機器です。

ちなみにLUX1540XDはこんな機器です。




フラクショナルレーザーはそもそも水に吸収される熱を利用して若返り治療をおこなうものです。
そのため人間の体はどこにでも水分を含んでいますので、ほとんどの場所で反応してくれます。またダウンタイムの赤みや色素沈着は皮膚の表面にある表皮の損傷が強ければ、ダウンタイムが長くなります。

LUX1540XDで圧迫すると・・・


こんな感じで、照射されるところだけ凹みます。
この凹みの部分では、圧迫により表皮の水分が減少し、表皮のダメージを減らし、かつ深部にエネルギーが到達します。フラクショナルレーザーでは、表皮のダメージを減らし、真皮に熱をたくさん入れることが理想なので、原始的に自分自身で圧迫することでそのような理想の照射を可能にしています。

今回の総会では、若返り治療における適切な出力や圧迫の程度、また毛穴やニキビ痕や瘢痕治療での適切な出力や圧迫の程度に関する治療戦略を話してきました。

この機器を扱っている業者さんからは、これまでこのような発表はなかったので面白かったですと好評でした。

ダウンタイムも短めで、繰り返し受けやすいこの機器は私たちの若返り治療や瘢痕治療には欠かせないツールになっています。

ちなみにポスター発表では長谷川先生が、本機器による瘢痕治療について発表していました。。