《滅多に陸続きにならない日を特定》
この2年半、四国本土の多くのエンジェルロード(本土や架橋島と離れ小島を結ぶ干潮時の海割れ道)を探訪してきて、「滅多に繋がらない」と言われている島でも、陸続きになる日(概ね4~8月)が分かるようになった。
そこで今回は以前紹介した高知県一水深が深く、兼距離が長いエンジェルロード、宿毛市の咸陽島エンジェルロードを始めとする、陸続きになり難いエンジェルロードや、探訪過程で新たに発見した大月町の二つのエンジェルロードを紹介したい。
(1) 咸陽島エンジェルロード(宿毛市)
以前紹介したように、宿毛市の架橋島、大島と陸続きになる咸陽島エンジェルロードの距離は約300mと、高知県一の長さを誇り、水深も随一の深さ故、滅多に陸続きにならず、「島に渡れたら幸せになれる」と、かつての地域おこし協力隊はアピールしていた。
当方が満を持して2回目に訪れたのは去年8月、中潮の干潮時の潮位が-6cmの日だった。この潮位であれば四国一水深が深い某エンジェルロードも渡ることができる。
当方の経験上、この咸陽島へは潮位10cm以下なら渡れるのではないかと思われる。但し、後述の他のエンジェルロードも合わせて責任は取れない。不安な場合は膝まである長靴を。
実際に渡ってみて分かったことだが、咸陽島の更に沖には二つの小島(一つは磯位小さい)があり、それぞれ短いエンジェルロードで繋がっていた。
次回、土日祝日に陸続きになると思われるのは、4/11(14:27に5cm)と4/12(15:08に10cm)。
(2) 雲雀小島エンジェルロード(大月町)
当ブログでは初めて雲雀(ひばり)小島を紹介するが、宿毛市の大島から比較的近い距離にあるため、潮位によっては、咸陽島エンジェルロードを探訪後、移動してもまだエンジェルロードが繋がっていることがある。
島の規模とロードの長さは以前紹介した女郎島と同じ位かやや長い程度。こちらの島も水深はそんなに浅くはないと思われるので、最低でも潮位が、20cm以下時が無難。
道路からの降り口には、「竜ヶ迫46・H24」と記されたプレートが貼付された電柱がある。
(3) 弁天島&助ヶ島エンジェルロード(大月町)
以前、弁天島エンジェルロードも紹介したが、2回目に訪れた日は、宿毛湾の干潮時の潮位が9cmだった。弁天島エンジェルロードの水深も咸陽島ほどではないが、深い方である。故に潮位が15cm以下の日に訪れた方が無難。
この島も実際に渡って分かったことがある。それはエンジェルロードが本当は弁天島ではなく、その北隣の無名の島に繋がっていた、ということ。それでも地元でも弁天島が陸続きになると言われている。
その無名の島からジャンプして渡れる位の近距離に弁天島があり、海上に出た飛び石的石を跳んで渡る。するとそこに現れるのは想像もしていなかったもう一つの海食洞門。
道路から見えている方の洞門周辺の海は穏やかなのだが、すぐ西にあるこの洞門は波が激しく打ち寄せ、轟音がこだましている。この洞門の斜め上にある厳島神社へは、北側からのルートはなかった。尚、この島はこの洞門前以外には歩いて行けない。
更に弁天島の西方にある助ヶ島にもエンジェルロードが出ていた(上の写真)。こちらの水深は弁天島より浅い。ロードの長さは雲雀小島程度。
次回の土日祝日に水深が15cm以下になる日時は、咸陽島エンジェルロード探訪適日と同じ。
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