[地元妖怪群と鬼太郎と恐竜]
今日も龍馬の街道踏査ではなく、「四国と近畿の絶景」本に収録するため、県内のサツキの自然公園に撮影に行っていたのですが、帰りに、道の駅大歩危(徳島県三好市)に今月オープンした「妖怪屋敷」を観覧することに。
道の駅のある三好市
町の「山城谷」地区には、至るところに妖怪伝説があり、それはまさに「四国の遠野」と言えます。数ある妖怪の中で最も興味深いのは山爺(やまぢち)で、夜な夜な人里へ下りて行っては家畜や女子供を攫っていたのですが、その棲家だった岩屋は、「四国龍馬街道」の中の「阿波北街道」沿いにあるのです。つまり龍馬も妖怪名所を通っているのです。
山爺は山伏と戦い、両者とも死ぬのですが、近くの集落には山爺の墓や山伏を奉った神社、山爺に殺された村人の墓まで存在するのです。
それら地元の妖怪の大型人形等を展示するパピリオンとでも言えるのが道の駅内に今月開設された妖怪屋敷です。中には説明書きとともに地元の妖怪の大型人形がずらっと展示されているのですが、洞穴を模した空間は小さな子供は入るのを怖がっています。中には血を流した子供の人形と、壁面から頭を出した妖怪がいます。
小さな破れた障子から内部を除くスペースはなかなか面白く、中には鬼婆や目から蛇が出てきている骸骨等がいます。
二階は「石」の展示館で、オパールやアメジスト、水晶等世界各地の鉱物が展示されています。
土産物コーナーは鬼太郎グッズが充実していて、各種フィギュアやストラップ、本、水木しげるのDVD等沢山。
他に注目したいのは、様々の種類のアンモナイトや三葉虫の化石や恐竜の歯(!)。
歯の方は説明書が紛失したので詳細は述べることはできませんが、9000万年前の草食恐竜のもので、1.5cmほどのもの。これはさぞかし高価と思いきや、松尾伴内ではないのですが「お求め易い値段となっています」。二千円台なのです。画像に写る三葉虫の化石も同様です。勿論、一万円以上する化石も販売されています。
県外のみなさん、今年のGWは、以前紹介した龍馬の便器や布団が残る美馬市の鎌村熊太邸とこの妖怪町、それにその二箇所をつなぐ「四国龍馬街道」の撫養街道と伊予街道、それに阿波北街道の探訪で決まりですぞ。急いで「大回遊!四国龍馬街道280キロ」(ロンプ刊)を注文されたし。
道の駅大歩危
は高知自動車道大豊インターと徳島自動車道井川池田インターとの中間ほど(国道32号沿い)。