なんとか12月3日に準備が整ってプレオープンする事が出来た。
入り口はもちろんスロープ、自動ドア、フロアは車椅子がゆったりと通れるスペースがあり、セット面のすぐ隣には車椅子のままシャンプーが出来るシャンプー台がある。
エレベーターがあるのでもちろん2階にも上がって貰える。

色んな思いを込めて作ったお店…。皆で力を合わせて作ったお店…。
やっとオープン出来たな…。
なんとも言えない気持ちになった。
これからここでがんばらなあかんな。

オープンからバタバタとしていて、気付けばもう年末やな。
息子も冬休みに入っていたので又昼夜逆転生活になってしまっていた。

ある朝息子が【ちょっとこれ見て】とパソコンの画面を私に見せた。

ある記事。
息子が見つけてしまったこの記事のせいで又とんでもない事が起こってしまう…。

又教育委員会の過失やん。
ほんまにええ加減にして欲しい…。

詳しく書く事は出来ませんが、これで又息子は学校生活で最も信頼のおける、常に息子の傍にいて助けてくれていた方と離れなければならなくなった。

あの時と同じや。たった1年でどこかに飛ばされてしまった校長先生。怪我をした息子を毎日の様に見舞ってくれてなんとか前を向いてくれる様に励まし続けてくれた校長先生が突然いなくなったあの時と…。
又同じ思いを息子にさせるんやな。

口では息子の気持ちが一番大事とか言いながら、結局は自分らの過失が世間にばれへん様に必死になってる。

何度も何度も話し合いをしたけど、聞き入れられる事はなかった。本当に腹が立つ。
一番上の兄は【うちの弟には関係ない事や。あんたらの過失やないか。】といい放ったが【全くその通りです】と、開き直った様な返事が返ってきた。

新学期が始まって1週間、とうとう息子は校長に【辞めます】と言って授業も受けずに帰って来てしまった…。
そして本当に学校に行かなくなった…。
なんと、半年ぶりの更新!!

スタッフ皆とオープンの準備を進めた。
11月の3日で今までのお店を閉めて12月3日のオープンに向けて1ヶ月で全ての準備が整うのか、不安で一杯だったけど、全員で相談しながら走り回って着々と準備は進んでいった。

その間、ふれあいの集いにも参加させて貰った。美容のブースは初めての出店となるそうで、限られた時間で出来るだけ沢山の人に来て貰える様、皆で考えた結果、ブローとセット、ネイルの施術をさせて頂く事にした。

そして当日、10時から15時までの5時間、お客さんがひっきりなしに並んでくれて全員一度もブースを離れる事なく次々と施術を行った…。
お客さんの中にはなんと60年間美容室に行った事がない。こんなに綺麗にして貰った事がない。とおっしゃる方がいた。
私はネイルを担当していたが、爪にマニキュアを塗るだけでも皆笑顔になる。
凄く嬉しそうな顔をしてくれる。
中には今までの辛かった事を涙を流しながら私に話してくれた方もいた。

最後の最後までお客さんが並んでくれて、担当の方も【こんな事は初めてです】と驚かれていた。
終わった後はスタッフ全員ヘトヘトになっていた。それでも凄く気持ちいい。皆の目がキラキラしていた。

やっぱりオシャレしたいよ。車椅子であろうが、何であろうが綺麗になりたい、かっこよくなりたい。皆そう。

沢山の人に沢山の笑顔を頂いて、スタッフ全員俄然やる気が出た。
そしてお店作りの為のヒントも一杯貰った一日になった。
仮契約の日…。
4時に不動産屋へ行く事になっていたので、早めにお店を切り上げて約束の時間に行きました…。

色んな話をした後、契約書に必要事項を記入した時主人が【今日、何日やったっけ?】と…。
そしてカレンダーを見て
【あ、今日あいつが怪我した日や…。今日で2年経ったんやな…】6月9日だった。
そして判子を押して、なんとなく時計を見たら…
午後5時10分…。息子がプールに飛び込んで首の骨を折った時間。

思わず鳥肌が立って涙がじわじわ滲んで来た。
息子の怪我が無かったら、お店をバリアフリーにして、車椅子のままでカットもシャンプーも出来て…。なんて考えには及ばなかった。
怪我をして障害を負ってしまった息子をずっと見てきたからこそ、思う事が一杯ある。

障害があっても楽しい事を見つけて外に出て欲しい。
おしゃれをしてかっこよくなって、前向きになって欲しい。

これは本当に大袈裟じゃなく、私達がやるべき事なんやと確信した。

一人でお店まで来れない方の送迎や、時間配分等、クリアしなければならない事は一杯あるけど、一人でも多くの方が笑顔になってくれたら…。そしてその家族の方も一緒に笑顔になって欲しい…。

お店は12月にオープン予定。

それまでやる事が沢山あるけど、楽しくバタバタ出来そうやな…(*^^*)