久々の更新です。。。

さて今回は「○○を投げたら?」です。

こちらをご覧ください。2008年にロッテのホセ・オーティズ選手(現・西武)が犯した信じられないミスです。。。






映像の中でも説明がありましたが、

公認野球規則
7・05 次の場合各ランナー(バッターランナーを含む)は、アウトにされる恐れなく進塁することができる。
(b)3個の塁が与えられる場合=野手が帽子、マスクその他ユニフォームの一部を本来つけている箇所から離してフェアボールに故意に触れさせた場合。この際はボールインプレイであるから、バッターはアウトを賭して本塁に進んでもよい。



要するに、オーティズ選手が叩き付けたグラブがフェアゾーンを転がるボールに当たったため、バッターランナーの栗山選手には3塁までの安全進塁権が与えられたというわけです。

普通に打球を処理していれば、間違いなくシングルヒットで済んだはずですが。。。


さらに後半の一文にも見逃してはいけない情報が載っています。
「この際はボールインプレーであるからバッターはアウトを賭して本塁に進んでもよい。」

ここも簡単に説明すると、ボールインプレー中なので走者は本塁を狙えるスキがあれば突入しても構わないということです。

ただホームでタッチプレーになるとアウトになる危険もあるということをお忘れなく・・・


まぁ、滅多にないプレーだとは思いますが、一応覚えておく価値はあるのではないでしょうか。


ちなみに、この「グラブ投げつけ」から本塁突入の描写は野球マンガの金字塔『ドカベン』の38巻、ブルートレイン学園戦で描かれています。
さすがは水島新二先生!!



興味のある方は、マンガ喫茶などでご覧になってはどうでしょう。。。


参考:http://ja.wikipedia.org/wiki/安全進塁権
前回、前々回と振り逃げの話をしてきましたが、またまた振り逃げのお話です。



昨年11月に行われた明治神宮野球大会高校の部 決勝・光星学院VS愛工大名電の試合の最後のシーン。

まずは映像をご覧ください。(※動画が全体的に長いです。問題のシーンは8:20 あたりになります。)





2死、走者1塁 カウント2ボール2ストライクからの投球に対して、

愛工大名電の打者は空振り、しかし光星学院の捕手が投球を後逸しました。

走者が1塁に居ますが、2死なのでこのケースでは振り逃げが成立します。

見たところダートサークルを出てしまったわけでもなさそうです。

しかし、主審は1塁に走り出そうとした打者にアウトを宣告します。



これはなぜでしょう??



主審や実況の方の明確な説明が無かったので理由は正確にはわかりませんが・・・


この状況から見るに打者がアウトを宣告された理由は1つしか考えられません。


それは空振りした際に投球が打者の足に当たっていたということです。


空振りした打者に投球が当たった際、打者にはストライクが宣告され、加えてプレーはボールデッドになります。

公認野球規則
6・05 『バッターアウト』の項
(f)2ストライク後バッターが打った(バントの場合も含む)が、投球がバットに触れないで、バッターの身体に触れた場合。
5・09 『ボールデッド』の項
(a)投球が、正規に位置しているバッターの身体またはユニフォームに触れた場合。


以上二つの条件を合わせて、
打者はアウトを宣告され振り逃げは認められなかったということになります。


おそらく3塁側の愛工大名電ベンチからは打者に当たったようには見えなかったのでしょう。選手と監督がダッグアウトを飛び出し、打者に「1塁に走れ!」と指示しました。
ただすぐに主審からの説明を受けた愛工大名電・倉野監督は納得したように見えます。
(自分の足を指差して「当たったのか」と確認している点などから。)



さて3回に渡って書いてきました「振り逃げ」の回想録は今回で終わりです。
次回はまた別のルール解説をしていきたいと思います。

しかしまぁ、振り逃げ一つをとっても試合中にこれだけの「事件」が起こってしまうものです。
ルールを十分に理解して競技に臨むことの重要性を強く感じさせられる今日この頃です。。。
前回のブログで紹介した東海大相模VS横浜の試合で起こった「振り逃げ」の際、

実は打者は危うくアウトになりかけていました。
それは何故か??



三振だと一瞬勘違いした打者は危うく「ダートサークル」を出かかったのです。
ただショートバウンドをしているとみた東海大相模ベンチは打者が「ダートサークル」を出る前に「走れ!」と指示。ランナーは一塁へ走り出しました。

では「ダートサークル」とは何か?
「ダートサークル」はホームベース、バッターボックスの周りの円の部分です。↓

内野が土のグラウンドの場合
折たくコバの記 ~転がる球になれ~-内野が土のグラウンドの場合

内野が天然芝または人工芝の場合
折たくコバの記 ~転がる球になれ~-内野が天然芝または人工芝の場合



ではこの「ダートサークル」とは何の為にあるのか?

公認野球規則6.09 b「原注」では
『第三ストライクと宣告されただけでまだアウトになっていないバッターが、気づかずに、1塁に向かおうとしなかった場合、そのバッターは”ホームプレートを囲む土の部分”を出たら直ちにアウトが宣告される。』とあります。

この”ホームプレートを囲む土の部分”こそまさに「ダートサークル」のことです。
簡単に言うと、振り逃げをできる打者が「ダートサークル」を出てしまうとタッグ(タッチ)や一塁送球されなくてもアウトになってしまうということです。

あの時もし東海大相模ベンチの指示の声が遅れて、打者が「ダートサークル」を出てしまったいたら、3点は入っていなかったのです。。。

門馬監督をはじめとした東海大相模ベンチのファインプレーだったと言えます。

しかも日本の公認野球規則にこの項目が追加されたのは2007年!
この東海大相模VS横浜の試合の数ヶ月前に追加された項目でした。
数ヶ月前に追加されたルールでうっかりアウトになるところだったというわけです。



ウチの選手もいつも試合前に引いているラインは「何の為に引いているのか?」ということを考えながら、行動するのがいいでしょう。。。




ちなみに・・・
私がこのダートサークルのルール(公認野球規則6.09 b「原注」)を知ったのは2007年の選抜大会(センバツ甲子園)の開幕試合の直前のNHKの放送です。
NHKの高校野球放送ではその年の初の公式試合となるセンバツの開会式直後の開幕試合の前にその年に新しく追加されたルールや道具の規定の変更などを解説してくれます。

豆知識でした。。。