2019年6月11日(金)
6月5日(水)は明細胞腺がんの仙骨(S1)への浸潤に対して、1回3グレイを10回、計30グレイ照射してから、26日後の受診日でした。
採血→造影CT撮影→婦人科診察→放射線治療科診察の順。
採血室ではかな~り待つのが普通なので、造影CTの予約時間の1時間前に行きました。
発券機で番号札を取ってから、何と3人目で順番がきて超余裕。
婦人科で受付だけして、放射線科の受付へ。
放射線科は一度受付をしたら、待合室から離れられないのでコンビニでお水を買ったり、
会計のソファで時間を潰してから放射線科受付に行ったのに、
「受付後は離れられませんけど、よろしいですか?」
と確認されるくらいの余裕でした。
CT室の看護師さんの事前チェックでも着衣に金属がついていなかったので、まったくお着替えはなしでOK、超おラクでした。
婦人科に戻り、造影CTが終わったことを告げて順番待ちです。
それから診察までが長~い。
血液検査で異常値を再検査しているのは確実なので、早起きして来たワタシは右へ左へ傾きながらウトウトしっぱなしでした。
ウトウトしながらも、ピロピロリ~ンと中待合への移動を促すモニターの番号表示はちゃんとチェックしていたはずなのに、いつの間にか爆睡。
ハッと気が付くと次のN先生の診察はワタシの番号ではありませんか!
慌てて中待合へ移動しました。(笑)
ほどなく診察室のモニターにワタシの番号が表示されて入室すると、
やれやれとホッとしたような表情でN先生、
「Dダイマー、下がったよ~。」
もうデスクにはきょうの採血の詳細情報のプリントが置かれていました。
ちらっと見ると、。各腫瘍マーカーはかなりの高値です。
先生、ワタシ、前回の採血の結果知らないので、それもプリントアウトしていただけるとウレシイです。
知らなかったっけ?
はい。診察のあとで、「採血して帰ってね~」と言われたので~。
そうだったね。はいっ。
すっ、すごいですね~っ!! 4桁ですね!!
知らなくてよかった。
でも下がったから。
パソコンでこれ見たときは「は~っ」ってなったよ。
(そう言いながら、N先生はガクっとうなだれて見せてくれました。)
Hがふたつ付いてるのを初めてみたよ。
あはは、知らなくてヨカッタ~!
明細胞がんは抗がん剤も放射線も効かないと言われているけど、
ワタシのメイガンちゃんは放射線は苦手だったんですね。
先生がガックリした数値(5月9日採血)とは、
Dダイマー・・・12.48 HH (基準値上限 1.0)
CA19-9・・・3446.3 H (基準値上限 37.0)
CA125・・・・・512.1 H (基準値上限 35.0)
セカンドラインのイリノテカン2回投与後も、投与前のマーカー値より倍増している(=まったく効いていない)し、
さらに放射線緩和照射9回目直後で上記の数値だったので、いくら放射線の効果が出てくるのが遅いとは言え、ガックリくるのは当然ですね。
治療しているのに倍々ゲームですもの。
まだ高値ながらホッとした今回の数値(6月5日採血)は
Dダイマー・・・2.17 H (基準値上限 1.0)
CA19-9・・・955.0 H (基準値上限 37.0)
CA125・・・・・89.8 H (基準値上限 35.0)
右内腸骨のリンパ節の大きさはどうですか?
(きょうの造影CT画像をクルクルしながら)大きくなってはないよ。変わってないね。
内部は壊死してきているように見える。
他のところに転移してませんか?
読影の先生のコメントはいかがでしょう?
まだ画像だけで、コメントは来てない。
(先生、画像をクルクルクルクルして)
転移はないね。
腹水はありませんか?
ないよ~。
回復してきているけど貧血があるから(ヘモグロビン値9.7)、鉄剤飲んでみようか?
ちょっとムカムカしちゃうかもしれないけど。
はい。疲れやすいし、ときどきキラキラが見えるんですよね~。
キラキラが見えるのは貧血よりも、血圧の低下だと思うけど。
右脚の浮腫みがすごいんです。
(先生、ワタシ足元に目をやって)ほんとだね~。
アルブミンは足りてるんだけどね。
こちらの本(大津秀一先生の緩和の本)によると、
骨盤内のリンパ節腫大による下肢の浮腫にはステロイドが有効な場合があるということです。
ワタシの場合、抗がん剤点滴の後、2日間のデカドロン服用でも一気に脚がスッキリしますし…。
もし効果が見られないようでしたら止めますので、試しに処方していただけないでしょうか?
先生が処方箋をPC入力している間に遺伝子検査の話を始めるワタシ。
6月から、有効な治療がないヒトはゲノム検査が保険適応になりましたね。
でも行き詰っていないとダメなんですよね?
行き詰ってるよ~。
そうですよね、化学療法で残っているのはゲムシタビンくらいですものね。
ゲムシタビンは貧血になりやすいんだよね。
やるとしたら、どこの病院でやるの?
そうなんですよ、こちらの病院はリストに入ってなかったので、
GA病院がいいかなあ~、と思っています。
築地は?
頭頸部がんの患者会で、希少がんセンターとは繋がりがあるんですけど、
個人的には資生堂のラベンダーリングプロジェクトで撮っていただいたポートレートが貼られているだけで、 診察券持ってないんですう。
GA病院なら、婦人科でセカオピしてますし、消化器外科で手術してますから診察券があります。
今もWOC支援センターを受診しています。
じゃあ、鉄分増やしている間に行ってくる?
はい。電話して聞いてみます。
もしできることになったら、あれから(GA病院で直腸切除して永久ストマになってから)色々あったし、持ってくデータ揃えるよ。
ありがとうございます。
わかり次第連絡しますのでよろしくお願いします。
ということで、2回目のランマーク皮下注射。
「放射線科から電話があったんで、こちらはもうすぐ終わります、と言っておきました。」
と看護師さんが教えてくれました。
1回目のランマーク、結構腫れて痒くなりました。
掻きむしったワケではないのに、すこし茶色くなっちゃったんです。
この跡だらけになっちゃったら、どうしよう?
もうババアなんで、気にせずやっちゃってください。
この年齢になると誕生日が来るの、うれしくないというヒトもいますけど、
サバイバーにとって誕生日を迎えられるのは格別なことだと思うんです。
オバサン、上等! おばあちゃんになれたら超ハッピー!!です。
あはは! いいね~、その言い方!!
どこがいい?
振袖のとこで。(前回と同じことを言うワタシ)
あ~、痛くないようにゆっくり入れてるんだけど、もうこんなに膨らんできちゃった。
先生上手だからちっとも痛くないですよ~。
注射の針跡に看護師さんがテープを貼ってくれている間に、
「マーカーは下がったし、大きくなってないし、内部壊死がみられるし、他に転移もしてないし。
きょうはヨカッタね~。」
と言いながらN先生は診察室に戻って行かれました。
いいヒトだ~。
猫とハイタッチ、やったね!
婦人科を後にして、放射線科の診察室についてから、気がついちゃいました。
あ゛~、放射線科の受付によって、「戻りました」って言って来るの忘れた~。
放射線科は受付と診察室が恐ろしくはなれているんです。
長くなってしまったので、放射線科はダイジェストで。
その後、ご体調はいかがですか?
お陰様で、下痢は1回だけで、お腹の調子も戻りました。
痛みの方も、仕事の日は1日3回痛み止め飲んじゃうんですが、
休日は1日2回で足りることもあります。
レスキューの4回目は飲まなくてもよくなりました。
よかったですね。
マーカー値もガクっと下がりましたしね。
放射線はゆっくり効いてくるので、
痛み止めをまったく使わないようにはならないかもしれませんが、
まだ照射後1か月なので、これからも効果が出てくるかもしれません。
ワタシの骨腫瘍は溶骨型でしょうか、増骨型でしょうか?
短期間に骨の中に腫瘍ができているので、作るタイプではないでしょうね。
今回は30グレイの照射でしたが、ふたたび骨腫瘍が増大し始めたとき、再照射はできますか?
今回は腸に強い副作用がでませんでしたけど、線量が蓄積すると腸に影響が出る可能性が高まるので、もし次にするのなら、範囲を絞って少ない線量をかけた方がいいかもしれません。
またそのときに考えましょう。
ということでメイガンちゃんの引っ越し(転移)に対して、手術以外の治療では、
ファーストラインのDC療法、セカンドラインのイリノテカンと負け続けていて、
はじめて効果がみられたのが、放射線だったのでした。
「何をしてくるかワカラナイ」とN先生を悩ませているメイガンちゃんです。
効果が持続している間に、次の手を講じておかなければ。
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舌癌は早期発見が大切です。
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早期発見できれば、決して予後は
悪くありません。