2017年4月14日(金)のことです。
深夜。
正確には4月15日(土)に足を突っ込んでいました。
もう、うちまで2、3分のところでした。
ヒトもクルマも通らない住宅街の夜道で、
ワタシは脳のあるパーツの働きについてググっていました。
「あっ、つまづいたっ」と思った瞬間、
顔面を思いっきり固いものに打ち付けて倒れていました。
それはよそ様の家のタイルブロックの石塀でした。
とっさに立ち上がり、痛む口元に手を当てると、
血がだらだら流れているのがわかりました。
服に付けたくないので手のひらで受けて
溜まった血液を道路に捨てました。
(翌朝、それを目にした方、ごめんなさい。)
バッグをよごさないように、
左手でティッシュケースを探し出して押さえました。
くちびるの中を歯で切ってしまったようです。
落ちていたスマホを拾いあげて、とにかく帰宅しました。
タッキーは寝ていたので、そのままにしておいて…。
水道水でじゅうぶんに洗い流した後、
鏡で傷を点検。
もうかなり腫れてました。
くちびるの内外をかなり切ってしまいました。
前歯が刺さったのか、粘膜がベロベロな感じ。
それよりも、「ヤバくね」なのは、
くちびるの下の皮膚に横に3cmほどの裂傷。
門歯4本分。
ちょっと深いな、縫わなきゃダメ
あした早朝の新幹線で
どうしても出かけたいところがありました。
夜間のERに顔面の縫合が得意な医師が当直している
ワケがナイのは予想に難くありません。
でも、まずは応急処置をしていただいて、
縫合が必要かどうか判断してもらおう。
先日、タッキーがお世話になったERのある病院に、
ティッシュの束をマスクで押さえて歩いて行きました。
出血はほとんど止まっていました。
サイレンを鳴らしながら、
救急車がERのある病院の方に
交差点を曲がって行きました。
受付で状況を説明しました。
「通勤途中ですか」
そうだけど、家のごく近所で歩きスマホをして自爆した件に、
労災が降りるワケもなく、
手続きが煩雑になるだけなので、
「違います。買い物に行く途中です。」
と言い張りました。(笑)
「顔の傷は形成外科で、口の中は口腔外科になりますが、
両方ともうちにはありません。
一般外科の先生に診ていただくようになりますが
いいですか」 って。
「はい、けっこうです。
縫合が必要かどうか判断していただきたいんです。」
少し、ERの前で待っていると、
茶髪パーマヘアの若い医師が
トリアージにきました。
血圧を測った後、病歴と飲んでいる薬について尋ねられました。
先生 「大きな病気をしたことがありますか」
ワタシ「けっこう、たくさんあるので、どのくらいから話しますか」
先生 「最近のからお願いします。」
ワタシ「え~っと、子宮体癌、子宮頸癌、舌癌です。」
先生 「今、服用している薬はありますか」
ワタシ「ありません。」
先生 「局所麻酔をしたことがありますか」
ワタシ「リドカインを使ったことがあります。」
先生 「薬にアレルギーはありますか」
ワタシ「アルコールと、たぶんイブプロフェン。
薬名はわかりませんが
抗生物質で薬疹が出たことがあります。」
ポケット内線で、外科の当直医師を読んでくれました。
呼ばれて入室すると、
見た目、新成人のような若い医師でした。
先生 「どうなさいましたか」
ワタシ「歩きスマホをしていてコケました。
りあえず水道水で洗い流した後、
そのま来ました。」
先生 「それでいいです。
口の中は、そのままにしておくしかないのですが…。」
ワタシ「あ、口内はT大学病院の口腔外科に受診しているので
そちらで診てもらうことができるます。
外は縫わなくて大丈夫ですか」
先生 「う~ん、だいじょうぶです。
もう少し深かったら縫うところでした。
痕も残らないで治ると思います。
開かないようにテープを貼りましょう。」
(ヨカッタ~、あした出掛けられる~)
ワタシ「手術創に貼る肌色のサージカルテープを
持っているのですが…。」
先生 「それでいいです。
ちょっとシミますよ~。」
消毒した後、テープを細く切って数か所貼ってくれました。
先生 「今は傷を乾かさないで治療します。
傷から染み出す液の中には
傷を治す成分を含んでいるので、
それを留めておくためのテープを貼りますね。」
ワタシ「キズパワーパッドジェルのようなものですか」
先生 「そうです。
はがれたら、それを貼ってください。
口の中のキズが早く治るように
軟膏を出しておきますね。
こうしてお話していても、
舌を手術したとはわかりませんね。」
ワタシ「おかげさまで、早期だったものですから。
できたところも唾液腺や神経に
かかっていなかったので。
表面にできるタイプだったんです。
ご覧になります左です。」
先生 「わからないですね~。」
ワタシ「口腔外科でも、別の先生が診ると、
どこだか訊いてます。」
処置が終わって、お礼を言って退室しました。
お若くても、落ち着いていて、
説明も処置も、ていねいで適切でした。
帰り際、通りかかった茶髪のトリアージ担当の医師も
「何か変化があったら、受診してくださいね。」
と、フォローを忘れません。
夜勤、お疲れ様です。
医師は大変な職業だけど研鑽を積んで、
多くの人の助けになってください。
がんばれ、青年医師たち
ドンキに寄ってキズパワーパッドジェルを買って
帰宅したのが2時半。
鏡を見たら、ドナルドダッグが映っていました。
歯もスマホも無事でヨカッタ。
タッキーに、「うなぎのお弁当食べる」
って聞いたら、食べるって。
ごめんね~。
真夜中に何やってるんだ、自分
それから36時間後には
元K1の武蔵状態 のくちびるを
マスクで隠して仕事をしていました。(笑)
4日後の今は皮膚の裂傷もキレイに塞がって
ヒアルロン酸を入れすぎちゃった
○○姉妹のK子さん状態です。
むらさきいろの迷彩柄ですけどね。
恐るべし、湿潤療法!!
それにしても皆様、
歩きスマホは危険ですっ!!
▼ご訪問ありがとうございます。
見たよ の1ポチしていただけるとうれしいです。