セカンドオピニオン part 3 ~unknown ではなくて dificult だった | いつも ごきげん!

いつも ごきげん!

舌癌(2014年)、子宮頸癌&子宮体癌(2016年)の
トリプルサバイバーです。
すべて早期で手術のみの経過観察・・・のハズでしたが、
1年待たずに激レア悪質の子宮頸部明細胞腺癌が
直腸に局所転移してしまいました。
どげんかせにゃいけん!!

2016年10月24日(月)

 

きょうは長いですよ~。(笑)

書ききれていないことも多々ありますが、

後で補足するかもです。

記憶が新鮮なうちに書けるだけ書きます。

 

呼び出しを待っているラウンジから。良い天気!

 

今日、10日前に資料をお預けしていた

K県立がんセンターにセカンドオピニオンに行きました。

 

セカンドオピニオンをしてくださったのは

婦人科部長のK医師です。

印象は、政治家の石破さん。

理路整然としていて説得力があり、

笑顔のときも目は笑っていない印象。

 

そこにはすでにワタシの必要としていた情報が揃っていました。

少ない情報を片手に、迷路を歩いてドアを開け、

またそこに現れたドアを開けては戻るを繰り返し、

やっときょうの明け方にたどり着いた結果と同じでした。

 

K医師としては、なぜこんなに明白なことに

セカンドオピニオンを求めてやってくるのか?

といぶかしかったことでしょう。

 

なぜならKR病院の病理の方は、

この結果が導かれる情報をすでに提示していたからです。

 

今までの私の手持ちのピースと、

プレパラートを見れば婦人科腫瘍を診る医師なら

すぐにたどり着く病名に…。

 

(K医師はなぜこんなにクールな対応なのかしらはてなマーク

と思いました。

その病名なら当然した方がよい術式とリンパ郭清なのに、

なぜ一度決まった手術をキャンセルしてまで

セカンドオピニオンを求めているかのか、

理解できなかったからなののでしょう。

 

今朝方、ワタシがたどり着いたのは

明細胞性腺癌の疑いでした。

 

  単純CT検査の結果~ますますヤツのことがわからないです

  (;´ω`)

  http://ameblo.jp/kobuta-kaeru-sirokuma/entry-12206236855.html

 

でも書きましたが、「PAS反応陽性」の意味がわからず、

質問しましたが、先生もわからないということでした。

夜明け方に、そこのところをもう一度調べてみようと思って

メジャーなサイトから、専門的症例報告のPDFまで

ウロウロしてまとまったのが、これ。

 

・PAS反応陽性

 ⇒過ヨウ素酸シッフ反応とも呼ばれる。

    主に糖原を染める染色であり、

    細胞質内糖原顆粒、

    アポクリン腺などからの分泌物、

    細菌や寄生虫などの生体内異生物、

    ケラトヒアリン顆粒(*)などがPAS反応陽性とされる。

    また、膠原線維、血管内皮などはPAS反応弱陽性である。

    病理組織学的には細胞内異生物の検出、

    グリコーゲン変性の証明

    血管内皮の検出などに用いられる。

顆粒細胞のなかに存在するガラス質状の顆粒

    明細胞性腺癌の疑い?  ← 外向性発育 

 

これらの要素が

専門的に明細胞性腺癌について書かれている

内容と一致していますビックリマーク

 

    子宮体部明細胞腺癌の細胞像

    https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjscc1962/41/6/41_6_399/_pdf

 

(こ、これなの?? 知りたいっ!!)

と思って、仮眠についたのでした。

 

K県立がんセンターでは、いとも簡単に

ワタシの知りたかったことが説明されました。

セカンドオピニオンをしてくださったK婦人科部長は

ワタシが紹介元の担当医にした質問のほとんどに

「わかりません」と答えられていたことは

もちろん知りませんでした。

 

以下はセカンドオピニオンを受けるにあたって、

用意した聞きたいことのリストです。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

◆ご意見をいただきたいこと

 

先に持参した資料から、

手術前における貴院のご診断を伺いたいです。

 

・子宮頸癌、子宮体癌、

 どちらの可能性が高いでしょうか?

  

紹介元の病院でははっきりしないが、

おそらく体癌と判断されたようです。 

 

・組織像、病理検査からどのタイプの腺癌と

 判別されますか?

  

紹介元の病院では不明と言われています。

  エストロゲン非依存性なので

  Ⅱ型のいずれかになるのでしょうか?

  類内膜腺癌・粘液性腺癌以外は

  特殊型になるのでしょうか?

  硝子様の細胞質が観察される癌は

  何が予想されますか?

 

・リスク度はどのくらいでしょうか?

  紹介元の病院では腺癌の種類が不明なので、

  リスク度もわからないと言われています。

 

・MRI画像、CT画像から、どんなことがわかりますか?

 現時点で推測される進行期はどのくらいでしょうか?

  何期にあたりますか?

  

紹介元の病院ではMRI,CTともに画像所見がないので、

はっきりしないが、Ⅲ期やⅣ期ではないでしょう、

と言われています。   

 

・貴院では手術について、

 個別対応をなさると伺っていますが、

 現時点の資料から貴院が推奨される術式を知りたいです。

 骨盤リンパ節をすべて郭清する

 必要があるのでしょうか?

 できるだけ術後のQOLは守りたいのですが、

 がん細胞の種類もリスク度もわからないので、

 予後とQOLの保持を天秤にかけることが

 できないでいます。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

K医師はPCパソコンの画面に大きく表示された

KR病院の病理報告書をしめしながら、

「僕がこれを翻訳しましょう。」

と言って、説明をはじめました。

・・・(中略)・・・

これから判ることは、

子宮体癌明細胞性腺癌というこです。」

・・・(中略)・・・

「リスク度は現時点では中リスクです。」

・・・(中略)・・・

進行期は術後でないと確定できませんが、

画像ではリンパ転移はみられないのでⅠ~Ⅱ…」

 

もう子宮体部腺癌で種類は明細胞性腺癌と診断されれば、

今必要な手術は必然的に決まってきます。

骨盤リンパ節郭清をどの程度するかは愚問ですもの。

 

「今、あなたに必要なのは、紹介元の病院に戻って、

 早期に推奨された手術をうけることです。」

 

この結論に、なんの異論もありません。

 

     がん診療ガイドライン 子宮体癌 (*)

   http://jsco-cpg.jp/item/24/algo.html

   http://jsco-cpg.jp/guideline/24.html#II

 

    子宮体部明細胞性腺癌は子宮体癌の2,4%で、

    早期から転移・腹腔播種が

    おきやすい悪性度が高いがんです。

 

セカンドオピニオンの途中で、

ワタシはこれらのことを、ほとんどすべて、

「わかりません」と説明されていたことを話しました。

 

「わかるヒトを連れてきてください、

といえばよかったじゃない?」

 

「 『病理の先生や画像診断の先生に、

再確認しましたが、わかりませんでした。』

と言われました。」

 

「KR病院の先生を弁護するつもりはないけど、

「わかりません」にはいろいろな意味を含んでいる

と思うよ。」

 

予定の30分が過ぎ、

「ありがとうございました。

明細胞癌だということがわかってよかったです。

ワタシは納得したかったんです。

納得できました。ニコニコ 」

とお礼を申し上げました。

 

K医師はKR病院の封筒に書かれている

理念を読み上げ、

「ここに、

『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』

と書いてあるじゃない。

安心して任せなさい。ウインク 」

 

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