コブタが今読んでいるのは、

この本です。

 

 

まさに、

知りたかったのはそれだ!

 

というタイトル。

 

表紙の写真も

とても印象的で

 

ものすごく惹かれました。

 

 

 

内容も

期待を裏切りません。

 

 

著者の佐藤眞一さんは、

老年行動学という学問の

専門家のようです。

 

 

さすが!

 

 

 

出だしから、

認知症の方々が味わっている

なんともいえない不安感

気持ち悪さ

 

のようなものを

実感できる仕掛けが

あったりします。

 

 

 

家族の気持ちと、

ご本人の気持ちの

すれ違い方

 

その説明も

とてもわかりやすいです。

 

 

コブタが

ちょうどいま読んでいるあたりも

面白くて、

 

 

表情のない
テレノイドという

アンドロイドを遠隔操作して

認知症のお年寄りと

お話しさせると、

 

 

テレノイドを操作するのが、

 

お年寄りとの対話に不慣れな

学生たちの場合は、

 

対面で話すより

はるかに

人間らしいやり取りができて、

 

 

お年寄りが

テレノイドを

とても可愛がったこと

 

さらに

 

その経験を通して

対話のやり方を学んだ学生たちは、

対面でも

より充実したやりとりが

できるようになったこと

 

 

 

訓練を受けた

傾聴ボランティアの方の場合は、

 

 

初めから

テレノイドより

対面の方が

うまく対話ができたこと

 

 

が書かれ、

なぜなら、

 

 

「認知症の方とお話しする場合、

相手の心の世界を理解し、

そこに入り込むことが大事だ」から、

 

 

とあって、

 

なるほどなるほど…

 

 

納得しながら読んで行くと

 

 

つづいて、

 

 

この実験を長く続けるのは

難しいことが分かった

 

 

いうのです。

 

 

 

その理由は

 

 

 

学生が飽きてしまった

 

からだと…!

 

 

 

認知症の方は

以前した話を忘れるので、

 

 

いつも同じような内容の話を

繰り返すことになってしまう。

 

 

そのとき、

全く新しい気持ちで

それに応えつづけることが

 

 

訓練を受けていない

普通の人には

なかなかできない

 

 

と。

 

 

まさに!

 

と膝を打ちました。

 

 

 

プー子さんと話していると、

3分前に言ったことも

忘れるので、

 

 

 

同じようなことを

 

 

くり返し

くり返し

くり返し

くり返し

 

 

 

言わなくてはなりません。

 

 

 

それは、

 

 

想像以上に

辛いことなのです。

 

 

 

普通の会話だと、

 

 

同じことを何度も言うのは

 

あなたの言うことを

聞いていません

とか

納得できません

とか

 

 

なにかしら

負の感情につながる

メッセージを含むので

 

 

 

そういう会話に慣れている人は、

 

 

これはそうではない

忘れているから

全く新しく言っているのだ

 

 

いくら自分に言い聞かせても、

 

ついつい

無意識に

マイナスのメッセージを

感じ取って

 

気持ちがだんだん

めげて行ってしまいます。

 

 

 

ましてや、

何か嫌なことを言われて

 

 

勘違いであることを説明し、

納得してもらったのに、

 

5分もたたずに

なんどもなんども

蒸し返されると

 

 

本当にうんざりします。

 

 

 

それが、

 

 

いまは、

静かに

くつろいでくれる時間だから、

 

いまのうちに

自分の仕事をしたい

 

 

 

なんて思っていたりする時で

 

しかも

それが急ぎの仕事で

 

 

しかも

夜のお世話のお陰で

眠たかったりすると

 

 

はいはぁ~い!

 

 

と、

ブラックコブタが

出てくるわけです。

 

 

 

 

でも、

先生はおっしゃいます。

 

 

 

だから、

 

認知症の方は、

どんどん孤独になっていくのだ、

 

 

と…。

 

 

 

わかっています。

わかっているのです。

 

 

でも…

 

 

 

いえ、

どんなにブラックな時でも、

 

 

コブタの中には

ホワイトコブタも居て

 

 

先生と同じことを言います。

 

 

だから

辛いのです。

 

 

そのせいで、

 

よけい

ブラックになってしまうことも

 

 

あるような

気がします。

 

 

 

これは

修行だ…

思うしかないときも

 

あるのです。

 

 

 

いうわけで。

 

(…って、どういうわけでしょう💦)

 

 

コブタはいま、

 

 

 

共感したり

感心したりしながら

 

 

この本を半分ほど読んだところです。