自分の居場所で学べるコト。。。 | Cozo Cobun Official Blog

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元男子の画家「こうぶんこうぞう」の公式blogです‼️
まもなく30周年です。
30周年個展を企画してくださいさる企業や団体、ギャラリーわ美術館、キュレーターの方からのご依頼をお待ちしておりますコラボも大歓迎‼️

年末年始も制作な日々を送っている私ですが。。。汗


初詣だけは行って参りました。。。


制作で疲れていたのか。。。


それとも私の心が狭いのか。。。


せっかくの初詣なのにやっぱり小さなことが気になってモヤモヤしたお参りに。。。


いつものようにタバコやゴミのポイ捨ても、とっても気になってしまいましたが。。。


一番嫌だったのは。。。


せっかく頑張って蕾を咲かせようとしている梅の木に、平気でおみくじをくくりつける人々。。。


神社側が、せっかくおみくじをくくりつける専用の場所を作ってくれているのに。。。


せっかくの初詣。。。


笑顔と一緒に想像力と美意識とデリカシーも持って来てほしいものです。。。


私の独り言はこの辺にして。。。あせる


元旦のRyuの年賀状記事は年始のご挨拶ということで。。。


今年はアートなお話の記事からスタートです。。。


ちょっと長いですが読んでいただけたら嬉しいです。。。目




日本の美術の世界には昔ほどではなくても、今も少なからずお家元的世界が存在、難解な物を良しとし、分かったふりをする事で自己満足する人達は未だ健在な美術界隈。。。《決して全てを否定しているわけではありません。。。》


今も少なからず影響力のある画壇とかいう存在。。。


日本の美術教育にもそのお家元的な権力は健在だとか。。


私が絵描き一本で生きていくことを覚悟した時には、
まだまだ画壇が美術の世界の中心のように君臨し、

画廊も何よりそれを尊重した。。。


敷居が高く見えたのは決して目の錯覚でもなんでもないはず。。。


私の気のせいかもしれませんが、ハイアートだけが美術だと言わんばかりに、一部のお金持ちだけを顧客と考え。。。


一般の人をまるで拒むかのような、
閉鎖的画廊が平然と成り立っていたことが不思議でした。。。


私の頭では理解できない○○会みたいなのがたくさんあって、
それこそもっと昔はどこの会にも所属しない絵描きや、アニメやイラストやサブカルチャーをモチーフにした作品は
まるで存在しないモノとして扱われることもありました。。。



欧米にはほとんど存在しない貸しギャラリーが日本でこれだけ発展したのは、
自分が生み出した作品をどうにか発表したいという、
どの国のアーティストにも共通の強い思いがあるから。。。


ここ日本で新人が自分の個展をするためには、
時間をかけて、いろんな角度で自分で強く自己アピールし続けるか、
お金を貯めて貸しギャラリーを借りるしか方法が見当たらない。。


貸しギャラリーも千差万別みたいですが、
これだけ日本で貸し画廊が発展したのは必然的なことかもしれません。。。


だから、日本のアーティストはどこの国のアーティストより思いが強い。。。


長年創作し続けているアーティストの持久力は世界一かもしれません。


伝統を重んじる国民性から生まれた、とでもいうような日本独自の閉鎖的画壇系美術界も、

今では現代アートの流れと共にどんどん隅っこに追いやられて来ているような、いないような。。。


評論家の文章や大きな賞の影響よりインターネットでの個人のつぶやきの影響の方が大きくなってきているはず。。。


きっと。。。


これからはギャラリーの個性や信頼性が最も大切になってくると信じたい。。。



誰もが楽しめるギャラリーが少し増えて来たのは悲鳴を上げながらも、
心あるギャラリストやアーティストが踏ん張り活動し続けてきたから。。。



でも。。。




やっぱり。。。





これも国民性なのか、それとも日本のギャラリスト達が残念なのか。。。


銀座や清澄界隈のギャラリーでは、
売れてるアーティストだけに群がる悪い癖。。。


有名ギャラリーの取り扱い作家って。。。


なんだか同じ名前が目立っているのは気のせいかしら。。。




それに、本来消費物でも消耗品でもないアート作品に、まるでオモチャのように流行を作り上げ、
オークション価格を最も重要視し、直ぐにお金に結びつかないアートや流行の作風でないアートを認めないギャラリーも増えている気がする。。。



だからでしょうか。。。


海外のギャラリーから認められる日本のアーティストが増えてきている一方。。。




海外のアーティストの憧れになるギャラリーは日本ではほぼ見かけない。。。



こんな話を思い出した。。(今の私があの頃の私を客観視して書いてみます)



アメリカのアートの中心がまだチェルシー地区に移る前。。。


ある若い男の子が、テレビ番組の企画で偶然掴んだチャンスでニューヨークのSOHOで
日本人アーティストの作品を紹介する大きな展覧会に参加した。。。


日本の名もない絵描きの作品を、アメリカ人の代表キュレーターは

「今回の出品作品の中で、君の作品が僕は一番好きだ。不必要モノも多いし、荒削りだけと磨けば必ず輝くはずだ」

と言って展覧会のインビテーションカードに彼の描いた「花の妖精」を採用した。。。

日本のTVディレクターは「その作家はまだ無名ですので、ぜひこちらの作品をカードに。。。」


キュレーターは激怒した。


「君のその2つの目は何のためについているんだ!」

「自分の審美眼を信じられないのか?」

「有名なアーティストの作品でもつまらない作品なら採用しない!」



欧米ではすでに日本のアートが注目され始めていました。。。





大切なのは学歴や受賞歴等の経歴ではなく、目の前の作品と個性を受け入れる自信と、
自分の審美眼や美意識を信じる力だと思えてしまう。。。





人はそれぞれ自分の居る場所から見える風景の中で見たり聞いたり体験したりして生き方を学ぶ。。。




今まで絵の世界に居座って、
泣いたり笑ったりして見えてきたことがあります。。。



それは。。。


目に見えない小さな傲慢も、
積もり積もればやがては自分の首をしめることになる。。。


誰かの足を引っ張る行為は実は自分の足を引っ張る事になる。。。


ならばそれを反面教師にすれば。。。


今、目立って効果がないことでも、些細な心がけでも、
将来のため信念を持って取り組み続けることができれば、

その蕾はやがて、大きな花を咲かせ、自分自身の揺るぎない支えになることも同時に感じ取ることができます。




どんな場所でも、悪い所だけを眺めていると絶望的になりますが。。。


その裏には。。。

きっと、
強くなるためのヒントが隠されているはず。。。




時々人の立ち位置を羨まく思うこともあるけれど。。。


自分の居る世界だけが厳しいわけではありません。。。






「日本が少数派に厳しいのは今に始まったことではない。。。
強くなるしかないのだ」と。。。

考えられるようになったのはつい最近のことかも。。。





今より世間を知らない若い時に、「消えてしまいたい」と何度も思ったこともあります。。。


でも。。。


ある瞬間。。。


好きと思える場所がおぼろげに、ほんの少し見えたから。。。



そこには言葉では説明できない不思議な使命感と愛情が持てたから。。。



ちょっと覚悟して、辛抱強くその場所に立ち続けました。。。



そしたら。。。


そこが知らず知らずに唯一のオリジナルな自分の居場所になっていました。。。




覚悟のある志は堅く。。。


自分の居場所がある人生はとても心強い。。。



親も友達もライバルも敵も関係なく。。。



自分が自分でいられる場所から見えてきた風景に。。。



無駄なモノは一つもない。。。


いろいろあってもそこが自分で選んだ居場所なのだから。。。












アートのお話のつもりが。。。


独り言みたくなってしまいました。。。あせる





今年一年。。。



皆様がそれぞれの場所でそれぞれに輝いていられますように。。。宝石白