http://www.zakzak.co.jp/soc/news/200419/dom2004190003-n1.html

【新型コロナと自衛隊】
成田・羽田空港の水際対策で…自衛隊が動いた! 知事の要請待たない「自主災害派遣」


  zakzak

  今月1日、新型コロナウイルスの世界的大流行(パンデミック)

を受けて、「水際対策強化に係る新たな措置」が決定した。


   3日から入国者に対して、さまざまな水際対策処置が開始され

た。


   入国者は原則、入国後14日の自宅やホテル待機となった。

 


  さらに、所定の地域への訪問歴がある入国者全員に、PCR

検査を義務付けた。


   検査結果が陽性となれば、直ちに所定病院に隔離される。


   陰性の場合も14日の待機を要請する。PCR検査の結果が出

るまでの数日間、所定の宿泊施設で待機となる。


   その送迎、待機施設での生活支援などが急遽(きゅうきょ)、

必要となった。

 


  成田空港と羽田空港には、厚労省の検疫所が常設されている


   いきなり膨れ上がった業務に検疫所が大混乱に陥る前に、

自衛隊が動いた。


   知事の要請をまたない「自主災害派遣」だった。

 


  自衛隊の医療スタッフはここで、PCR検査の検体を採取し、

健康チェックを行う手伝いをしている。


   自衛隊はクルーズ船対応に続き、しっかりと完全に防護具を

装着してミッションを遂行している。

 


  今回の水際対策への自主災害派遣には、医療スタッフだけ

でなく輸送関係の一般自衛官も派遣されている。


   PCR検査の結果待ちの人々を待機先のホテルに送迎すると

ともに、検査結果が出るまでホテルの外に出られないため、

生活支援も行っている。

 


  こういうギリギリの場面で自衛隊が活躍すればするほど、

自衛隊は国民から信頼され、高く評価される。


  しかし、自衛隊の主たる任務は「国を守ること」である。


   自衛隊が災害派遣に出ればその分、予定されていた自衛隊

の練度を上げる訓練の時間が削られていく。

 


  輸送業務は運転免許があればできるはずだ。


   水際措置が始まったばかりの混乱期は仕方ないが、いずれは

民間委託した方がいい。


   国がお金を出して民間バスをチャーターして、運転手に防護服

の着脱を覚えてもらい、送り迎えすればいいのではないか。


   わずかだが、経済効果もある。

 


  自衛隊には重要な「国防の任」があることは常に考えておかな

ければならない。


   国の予算を削り、公務員数を減らしたツケが、ここでもわが国を

苦しめている。

 

 


■小笠原理恵(おがさわら・りえ) 

   国防ジャーナリスト。1964年、香川県生まれ。関西外国語大学

卒。広告代理店勤務を経て、フリーライターとして活動。自衛隊の

待遇問題を考える「自衛官守る会」代表。現在、日刊SPA!で

「自衛隊ができない100のこと」を連載中。著書に『自衛隊員は

基地のトイレットペーパーを「自腹」で買う』(扶桑社新書)。





確かに。送迎にまで、自衛官を使う必要は無いですね。


民間に任せても良い事でしょうし、民間で、輸送を生業にされてる

企業も助かる。と、思います。


要は、感染をどう?防止するか?だけですから、自衛官は、そうし

た業者さんに防疫の手ほどきをすれば良い事ですものね。


しかし、毎回、思う事は、こうして、国の安全を守って下さってる、

自衛隊の活躍が、国民に広く知らされない事。


これは、本当に残念です。